2014/02/27

The second stage examination!!

25日・26日と国公立大学二次試験前期日程の解答速報作成のため、広島へ。今年も無事に終わった。
(*´ω`)

このところ毎年思うことだが、インターネット上に存在している英文からの出題が非常に増えている。たとえば、岡山大学の場合、2つの読解問題(第1問・第2問)はいずれもネット上にある英文で、第2問は「ブログ」からの出題であった(おそらく、1つはFacebook上にある英文からの出題だが、それは他のHPにある原文をコピペしたものらしい)。

▼第1問 http://www.nytimes.com/2012/03/18/opinion/sunday/the-benefits-of-bilingualism.html?_r=0

▼第2問
A http://www.suspendedcoffees.com/about-us/history/
B http://www.starbucksmelody.com/2013/03/29/the-suspended-coffee-movement-response-by-melody-on-feeding-america/

広島大学についても、3問の長文読解問題(第1問・第3問・第4問)は、いずれもネット上に存在している英文で、The Japan Times、The Economist、Scientific Americanという有名紙(誌)のオンライン版からの出題だと思われる。

過去の年度の入試問題と合わせると、The Japan Times、The New York Times、The Economist、Scientific Americanは出題回数が非常に高く、間違いなく今後も出題され続けるであろう。もっとも、原文通りだと受験英語の範疇を超えた語彙を使用することになるため、大幅にリライトしたり注釈をつけて対応しているが。

インターネットが普及する以前の入試問題は基本的に書籍から抜粋することが多く、いわゆる「時事英文」は英字新聞や英語雑誌からの出題であったが、インターネットが普及するにつれてオンライン上の英文からの出題が爆発的に増加した。

とはいえ、書籍からの出題も当然ながら続いており、過去に複数回出題されたことがある「頻出英文」の出題も相変わらず続いている。

2014年度では、Steven Pinker, "Language Instinct"が2014年度関西学院大学(2月4日実施)で出題されたが、これは過去に明治大学などで出題されたことがある箇所からの出題であった。

また、Laurie Bauer and Peter Trudgillの"Language Myths"は2014年度上智大学文学部(国文、英文、ドイツ文、フランス文)・法学部(国際関係法)(2月5日実施)で出題されたが、これも過去に慶應義塾大学総合政策学部など複数の大学で出題された経歴を持つ。ちなみにPeter Trudgillは"Sociolinguistics: An Introduction to Language and Society"(土田滋[訳]『言語と社会』、岩波新書)の著者で、この"Sociolinguistics"からは冒頭の"Everyone knows what is supposed to happen..."で始まる英文が過去に数十回出題されている。近年では2013年度群馬大学教育学部前期日程で出題された。

ぼくは毎年、入試で出題された英文の「出典」を分析するのが好きで(笑)、書籍検索に関してはGoogle Books( http://books.google.com/ )を使い、検索でヒットした書籍はマイライブラリに登録し、出題校と年度をメモとして保存している(ついでに、購入できそうな書籍はなるべく購入している)。何らかの方法でこのマイライブラリを公開できればいいのかもしれないが、じぶんのためのメモでもあり、整備が難しいので、いまのところ、「ふふふ、今年もこの本が出題されているね( ̄▽ ̄)ニヤリ」と眺めて一人悦に入ることにしているwww

2014/01/19

2014年度センター試験本試験英語(筆記)解説

【第1問】
〈講評〉発音問題はほぼ例年通りか、やや易しめ。外来語はいつも通り出されているが、またovenが出されたか、とw アクセント問題も定番の基本的な単語ばかりで、手堅く得点してほしいところ。法則性のある語彙については以下を参照。

A問題:発音
問1 ④
問2 ④
問3 ②

B問題:アクセント
問1 ②
問2 ④ 〈法則性〉-valは1つ前の音節にアクセント。→survival
問3 ① 〈法則性〉-icは1つ前の音節にアクセント。(例外:politic / politics / rethoricなど)→domestic
問4 ① 〈法則性〉-ateは2つ前の音節にアクセント。→eliminate / investigate / 〈法則性〉-ityは1つ前の音節にアクセント。→priority

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第2問
〈講評〉A問題は例年通り空所補充問題だったが、10問中3問で空所が2ヶ所となった。ただし、問われている内容は基本的なものばかりなので、ここでも失点は防ぎたい。
 B問題も例年通り会話文空所補充問題だったが、会話表現を問うものというよりむしろ、文法問題の一種だと考えられる(should have + p.p.など、文法的に正しく解釈できなければ解答できない選択肢が含まれているため)。例年よりやや長めの文になり、選択肢も若干紛らわしくはなったが、配点も、例年は1問3点だったのが1問4点と変更されたため、失点は防ぎたい問題である。
 C問題も例年通り語句整序作文で、今年度は選択肢が6つだった。いずれも動詞の語法に関する表現が中心で、難度はやや高かった。

A問題:文法・語法・語彙空所補充問題
問1 ②:知覚動詞のSVOC文型について問う問題。知覚動詞の補語には「原形」「-ing形」「過去分詞形」のいずれかが入るため、②のsneakingが正解。
問2 ③:時制に関する問題。〈ever since + S + 過去形~〉が使われているので、主節では現在時制完了形を用いる。よって③が正解。
問3 ③:接続詞に関する問題。askの直接目的語になる名詞節を作る接続詞で、空所の後が完全な文であり、かつ、A or Bのかたちを従えるため、③のwhetherが正解。
問4 ①:使役動詞のhaveについて問う問題。SVOC文型のhaveの補語には「原形」「-ing形」「過去分詞形」のいずれかが入るが、Oの位置にour sonが使われていて、かつ、空所の後にはdinnerという目的語があるため、能動にしなければならない。よって、①のcookが正解。
問5 ②:〈take it for granted that S + V~=SがV~するのを当然だと思う〉なので、②が正解。
問6 ④:空所の直後にmeという間接目的語があり、さらに"who is ... birthday party"という名詞節(直接目的語)があるため、SVOO文型になる動詞を選ぶ。③のteachは「教師が生徒に(授業で)教える」という意味なので、ここでは不適切。よって④のtellが正解。
問7 ④:〈add up~=~を合計する〉なので④が正解。
問8 ②:(A)は「病院での治療費」なので、costが入る。fareは「乗り物の運賃」の意味。(B)は空所の直後に関係代名詞のwhoがあるため、その先行詞になるthose(人々)が入る。themは修飾語をつけることができない。よって、②が正解となる。
問9 ③:(A)は「かつて」という意味のonceが入る。everは、肯定平叙文では原則として「今までに」の意味で使うことができない。(B)は空所の直後に前置詞toがあるため、〈have been to~=~に行ったことがある〉となり、③が正解となる。
問10 ④:(A)は〈make [both] ends meet=収支を合わせる・やりくりする〉なのでmakeが入る。(B)は前半部の「母はとても一生懸命やりくりしようとしている」と後半部の「彼女は私が不必要なものを買うことを決して許さない」をつなぐ接続詞が入るので、順接のsoが入る。よって、④が正解。

B問題:会話文空所補充問題
問1 ②:Marthaが「今日の午後何をしようか」と尋ねているのに対し、Edが映画を見に行くのかテニスをするのか迷っているため、Make up your mind.(決心しなさいよ)という③が正解。
問2 ③:YukieがJeanに「疲れているみたいだけど、どうしたの」と尋ね、JeanがSallyと野球の話を始めたら、Sallyの話が止まらなくなったと答えているが、その話のきっかけがJeanが話題を振ったことにあると知って、Yukieが「そんなことすべきじゃなかったのに」とたしなめていると考え、③が正解。
問3 ③:母がJackの制服を洗濯したところ、ポケットに携帯電話が入っていて壊れてしまったと言ったことに対し、Jackが「でも、Bobに電話しなきゃいけないんだ」と言った。これに対して母が「私の携帯電話を使いなさい」と申し出たと考えられるので、③が正解。

C問題
問1 advised me to get regular exercise(①④⑥③⑤②)
→〈advise + O + to + 原形~=Oに~するよう忠告する〉
 [21] ④
 [22] ⑤
問2 hope I can talk them into(②③①⑤⑥④)
→〈hope [that] S + V~〉のthatが省略されている。また、〈talk A into B=Aを説得してBさせる〉という語法が要。2010年度の本試験第2問A問題で〈talk A out of B=Aを説得してBさせない〉が出題されたが、それと対になる表現。
 [23] ③
 [24] ⑥
問3 get caught in the rain without(②①③⑤④⑥)
→〈get caught in the rain=雨に遭う〉が使われている。これは〈be caught in a shower=にわか雨に遭う〉というおなじみの表現から類推できるはずだが、正答率は低かったのではないだろうか。
 [25] ①
 [26] ④

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第3問
〈講評〉
 A問題は例年通りの語義推測問題で、下線部の語句の意味を類推する問題。例年よりもヒントが多く含まれているため、解答しやすかったのではないだろうか。
 B問題は、昨年度までは3人の意見の要約をそれぞれ選ばせる問題だったが、今年度はその意見要約選択問題がC問題となり、これまでC問題で出題されていた文補充問題(長文中の空所に適切な文・節・句を入れる問題)が姿を消し、文削除問題となってB問題に登場した。この文削除問題は、センター試験では新傾向問題ではあるが、同様の問題形式はこれまで東京大学前期日程の試験でも出題され続けており、また、文の「結合性」を問うという本質的な出題意図には変化はないと言える。
 C問題は上述したように、従来、B問題で出題されていた意見要約選択問題である。
 なお、設問形式だけでなく、配点にも変更があった。これまではA問題が1問5点、B問題・C問題が1問6点の合計46点満点であったが、2014年度はA問題が1問4点、B問題が1問5点、C問題が1問6点の合計41点満点となり、配点が5点減った。


A問題
問1 ②
→exuberant(元気に満ちた)の意味を推測する問題。語義推測問題のポイントは、①言い換え・②対比・③因果関係を意識して読むことにあるが、この問題では、1つ目のJaneの発話にあるa little depressed(ちょっと落ち込んでいる)とworried about her schoolwork(学校の勉強のことで悩んでいる)という表現が第一のヒントとなる。1つめのMaryの発話にある"she seemed absolutely exuberant"に対して2つ目のJaneの発話では"Really? I wonder what happened."と「意外性」を表明していることから、exuberantがa little depressed / worried [about her schoolwork]を否定する内容であることがわかる。
 第二に、Maryの2つ目の発話で「彼女は数学の試験のことを心配していたけれど、結局よく出来たし、楽しめるアルバイトも見つけた」とあることから、exuberantの原因がそこにあることがわかる。よって、②のhappy and energetic(幸せで元気な)が正解となる。

問2 ④
→get cold feet(怖気づく・逃げ腰になる)の意味を推測する問題。第一のポイントは下線部の直前にある「でも、突然友達が行けなくなったと私に言った」という発話。「だから私はgot cold feet、旅行をキャンセルした」とあり、「友達に行けなくなったと言われたことが原因である」ことがわかる。
 第二のポイントは、最終行にあるJacobの「君が一人旅をすることにあまりに不安を感じていたのには残念だ」という発話。これにより、以下のような因果関係か成立する。

[原因] 友達に行けなくなったと言われたこと
 ↓
[結果]got cold feet / 旅行をキャンセル / 一人旅に不安

 よって、④の「勇気を失った」が正解となる。

B問題
問1 ①
→第1文は「3歳から5歳の間の子どもはたくさんの質問をし始める」という意味で、「子どもの質問」がこの段落のテーマであることがわかる。ところが、下線部①では「この年齢の子どもの平均体重は12kg以上である」と書かれており、テーマが「体重」にシフトしていることがわかる。そして下線部②では「親が子どもの質問を扱う扱い方が重要だ」と述べられており、再び「子どもの質問」がキーワードになっていることから、①が取り除くべき文であることがわかる(③以降でも、「子どもの質問」について述べられている)。
→【教訓】基本的に、〈One paragraph, one idea〉の原則があるため、「この段落では何を論じているのか」を把握し、キーワードを意識して、それと無関係のものを削除する、と考えよう。

問2 ③
→冒頭で「田舎暮らしと都会暮らし、どちらが好きですか?」と尋ねていることから、この段落のテーマがわかる。下線部②までは「田舎暮らしの人がますます都会暮らしに移行している」という内容だが、下線部③では「都会のアパートで暮らすのは便利だが、時に孤独だ」と書かれており、都会暮らしの話ではなく「アパート」の話に移行している。仮にこの文が必要(削除してはいけない文)だとすれば、その次には「なぜ孤独なのか」が説明されていなければならないが、下線部④では「都会はあまりに混雑しており、とても暮らしづらい場所になりがちだ」と書かれており、アパート暮らしの孤独についての言及がない。よって、③が取り除くべき文であるとわかる。
→【教訓】その文が存在しても良いのであれば、その文の次にどのような内容が来るべきなのかを意識しながら読むことも大切。

問3 ②
→テーマは「金魚の飼い方のアドバイス」。下線部①は、Howeverによって、その前の文にある「小さな岩や植物のようなもので水槽の中に飾りを置く」という内容と対比されている。下線部②は「すぐに、金魚にあなたの手からエサを食べさせるように教えることができる」という意味だが、その前に書かれている「金魚には数分で食べられるだけのエサを与え、食べ残しをすぐに取り除きなさい」という内容と無関係であるため、これが取り除くべき文であるとわかる。③と④は、③で述べられた小テーマ(水槽を清潔にし、少なくとも2週間に1回は水を取り換えること)という内容を④で補足しているため、どちらも切り離せない内容である。
→【教訓】文と文の間で「これを取り除いてはいけない」というつながりを探し、それを消去していくことも大切。

C問題
問1 ③
→Jenniferの第2文(In business situations ...)と第3文(Also, by studying a foreign language ...)の内容から、「外国語を学ぶことでビジネスの役に立ち、異文化理解にも役立つ」という趣旨を読み取ることができるため、③の「外国語を知ることで実用的で仕事に関連した利点がある」が正解となる。

問2 ①
→Mariaの第2文(I think continuing to offer French and Spanish...)と第3文(Because these languages are ...)の内容から、「英語に近いフランス語やスペイン語の授業を提供したほうがよい」という趣旨が読み取れる。よって、①の「英語のネイティブスピーカーはフランス語やスペイン語を学ぶ方が簡単だと思うであろう」が正解となる。

問3 ①
→Leslieの最終文(But most importantly, through learning ...)から「外国語学習を通じて物事を多角的に見られるようになれる」という趣旨が読み取れる。よって①の「さまざまな観点から物事を考える能力」が正解となる。

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第4問
〈講評〉A問題・B問題ともほぼ例年通りで、A問題がグラフ読み取り読解問題、B問題が広告読み取り問題。変更点としては、A問題の小問数が例年の3問から4問に増え、さらに配点も1問6点から5点に変化したため、全体として第4問は35点満点(2013年度は33点満点)となった。
 また、A問題では、グラフが2つ出され、これまでは1つのグラフの中だけに空所が設けられていたが、2つのグラフに空所が設けられ、総合的に判断しなければならなくなった。さらに、A問題の問4では「最終段落に続く可能性のある話題はどれか?」という新傾向の問いが出されたため、若干難度が上がったと言える(もっとも、「同じ形式で出題される問題は一般的に難度が上がる傾向がある」と授業でも講演でも話してきたので、その覚悟だけはできていたと思うが)。

A問題
問1 ④
→magnet statesの説明は第1パラグラフ第3文(The study examined each state ...)にある通り「他の州から人が移住してくる州」のこと。よって、④の「そこに住む多くの大人が他のところで生まれた」が正解。
問2 ②
→第3パラグラフ第2文(The first is Nevada, ...)のwhere以下にある「州の外で生まれた大人の高い割合によって、この州がアメリカのmagnetのトップになっている」という情報から、(A)がNevadaであるとわかる。続く第3文(New York is at the opposite end ...)の内容から、(C)がNew Yorkだとわかる。よって、この時点で②が正解ということになる。なお、(B)のTexasについては、第3パラグラフ第4文と第5文に書かれている。
問3 ①
→「本文の主な目的は何か」という問いだが、これは第1パラグラフに書かれているmagnet / sticky statesの内容(および、第1パラグラフ第2文の「アメリカ人の州から州への移動パターン」という表現)と、グラフの内容を合わせて考慮すれば、①の「アメリカ人の移住の様々なパターン」が正解だとわかる。
 おそらく、②の「なぜ他よりも人気のない州があるのかを説明する」を選んだ受験生が多かったのではないだろうか。しかし、「なぜ」の説明については、最終パラグラフ第1文で「その研究では続けて、なぜ『移動する人々』が自分たちの州を出て、『残る人々』が残っているのかの理由を探究している」とあるだけで、これが「本文の主な目的」というわけではない。
問4 ①
→最終パラグラフの第1文では「その研究では続けて、なぜmovers(移動する人々)が自分たちの州を出て、stayers(残る人々)が残っているのかの理由を探究している」と書かれているが、このパラグラフの第2文から第4文(最終文)にはmoversについての記述しかない。ということは、この次にはstayersについての記述が来ると考えるのが妥当である。よって、①の「なぜアメリカ人の中には自分の生まれた州に残る人もいるのか」が正解となる。

B問題
問1 ②
→「正しくないもの」を選ぶ問題。②は「申込時に少なくとも16歳でなければならない」の意味だが、広告文のAPPLICATIONの2つ目の項目には「レースの日に16歳以上であれば申し込める」とあるため、これが正解となる。
問2 ①
→計算問題。注意力が試される。「Lakeville在住の70歳女性で、26回大会に出場した」という記述と、PAYMENTの記述を照らし合わせる。
  (a) Lakeville在住の場合、Application feeは不要
  (b) 過去2回の大会のうちいずれか1回に出場していれば5ドル割引
  (c) SeniorのEntry feeは15ドル
 以上の3つの情報から、彼女が支払うのは15-5=10ドルとなり、①が正解となる。
問3 ④
 ①「申し込み料と参加料を現金で支払う」
 →PAYMENTの1つ目のところに「オンラインでクレジットカードでの支払いのみ」とあるので×。
 ②「全ての質問は電話で行わねばならない」
 →最下部に「お問い合わせはメールで」とあるので×。
 ③「申し込みが受け入れられたかどうか確認するにはオンラインでチェックしなければならない」
 →SELECTIONの2つ目に「応募者は10月半ばに受け入れか拒否かの手紙を受け取ることになる」とあるので×。
 ④「レースを終えるのに8時間の持ち時間がある」
 →RACE DAYの2つ目に「スタートは8時で、フィニッシュは16時」とあるので、これが正解。
 
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第5問
〈講評〉例年通り、イラストを用いた読解問題。今年はスペイン人画家のSalvadorが書いた日記と、その孫である日本生まれのChitoseがSalvadorに対して書いた手紙を読み、設問に答えるものだった。2013年度はイラストを並べ替える問題であったが、2014年度は2012年度までと同様に、イラストを1枚選択する問題になった。

問1 ①
→Salvadorの6文目(When she paints a person, ...)の「彼女が人物を描くとき、現実の人物ではなく理想化されたイメージを描くことがあまりにも多い」という内容から、①の「物事をあるがままに評価する」が入る。
問2 ③
→「最後のレッスンでChitoseが肖像画を受け入れなかったのは、彼女が何を信じていたためか」という問いで、Chitoseの第1パラグラフ第2文(In our last lesson, ...)の内容(ChitoseがSalvadorに耳を傾けなかったのは、SalvadorがChitoseをまだ子どもだとみなしていたと思ったから)をもとに解く。よって、③の「祖父が彼女を大人として尊重していなかった」が正解。
問3 ②
→各選択肢の根拠は以下の通り。
 ①「ChitoseはSalvadorが描いた肖像画を自分の両親にあげた。」
 →Chitose第1パラグラフ最終文(I was so hurt ...)では「とても傷ついたので、祖父からの贈り物を受け取らずに出て行った」とあるだけで、両親にあげたとは書かれていない。
 ②「Chitoseは新しい肖像画を描いてから手紙を書いた。」
 →Chitoseの最終パラグラフ第1文(I've painted a portrait ...)の内容に合致している。
 ③「SalvadorがChitoseの肖像画を描くのに2年かかった。」
 →Salvadorの第2パラグラフ第2文(I had done the portrait ...)に「私がその肖像画を完成させたのは、Chitoseが自分のスタイルを変える2、3ヶ月前のことであり、私が2年間教えた高校生を表していると思う」とあるが、「肖像画に2年かかった」とは書かれていない。
 ④「SalvadorはChitoseが外見を変えた後にその肖像画を描いた」
 →Salvadorの第2パラグラフ第2文(I had done the portrait ...)に「私がその肖像画を完成させたのは、Chitoseが自分のスタイルを変える2、3ヶ月前のことであった」とあるので×。
問4 ②
→「Chitoseの美術がよくなった理由として最も考えられるものはどれか」という問い。Chitoseの第2パラグラフ第7文(Until then, I'd been ...)の内容(美術の授業で苦しんでいたけれど、自分の弱点に気付いてからは再び学び始め、上達した)と、Chitoseの第3パラグラフ第3文(What you taught ...)と第4文(I should paint ....)の内容から、ChitoseがSlalvadorの意見に耳を傾けた結果だと考えられる。よって、②の「再び他者の考えに対して心を開き始めた」が正解。

問5 ①
→Chitoseの最終パラグラフ(I've painted ...)の内容と、Salvadorの最終パラグラフの内容を合わせて解く。
 (a) Chitose最終パラグラフ第3文(As you can see, ...)から「Salvadorが描いたように自分を描いた」とあるので、Salvador最終パラグラフの第3文(When I painted it, ...)と第4文(She was not wearing ...)の内容をもとに、Chitoseが「天然の巻き毛」で「アクセサリーを身に着けていない」ものを探す(この時点で①が確定する)。
 (b) さらに、Chitose最終パラグラフの第5文(Your wrinkles ...)から第7文(Your bent back ...)の内容をもとに、Salvadorの特徴として「しわがあり」「杖を持っていて」「腰が曲がっている」ものを探す。

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第6問
〈講評〉第6問は例年通りの出題で、A問題が段落毎の内容一致文選択問題、B問題は段落毎の主題を選択する問題であった。英文のテーマは「オーディオ機器の進化と音楽を聴くことの意味」というもので、「文系・理系を問わず、高校生の常識の範囲内で読めるもので、特定の選択科目と無関係なもの」という点では特に問題のない出題だと言える(もっとも、オーディオ関連に興味のある受験生にとっては有利だった、という意見もあるかもしれないが、それはどんなテーマであっても同じようなことが起こりうる)。

A問題
問1 ④
→パラグラフ(1)第3文(A few years later, ...)の内容から、④の「音をより現実に忠実に再現する」が正解。
問2 ①
→パラグラフ(3)の第4文(Ideally, if we listen ...)の内容(理想的には、目を閉じて録音したシンフォニーを聴いたら、まるでコンサートホールにいるかのように感じる)から、①の「生のコンサートの音質をほぼ再現する」が正解。
問3 ①
→audiophilesとは、パラグラフ(4)の第3文から「高い忠実性を最優先に考える音楽ファン」のことだとわかる。よって、①の「音楽再生の質を深く気にする人」が正解。
問4 ③
→パラグラフ(5)の第4文(In another case, ...)に「audiophilesは最高水準の忠実性を達成するのに自分たちの部品の組み合わせを試したり調整するのにかなりの量の時間とエネルギーを費やすかもしれない」と書かれているので、③の「ハイファイシステムを設定するのに多大な労力がかかる恐れがある」が正解。②の「ポータブルオーディオシステムはバックグラウンドノイズを生み出す傾向がある」を選んだ受験生もいるかもしれないが、パラグラフ(5)の第3文(In these settings, ...)には「こうした状況(=第2文に書かれていた、何か別のことをしながら音楽を聴く状況)では、音楽はバックグラウンドノイズの中で部分的に失われてしまい、聴く人が音楽に集中できなくなる」と書かれているだけで、ポータブルオーディオシステム自体がバックグラウンドノイズを生み出す傾向を持っているわけではないので、誤りである。
問5 ③
→パラグラフ(6)の第1文(With so technology ...)で筆者は「それほど多くの技術が利用できるので、実際に音楽を聴くことが二次的な事柄のように感じられることがる」と指摘し、第2文(We are lucky ...)でも「自分達の関心が他のところに注がれていると、音楽の力を見失う」と述べている。また、第4文(Music is an amazing and ...)では「おそらくもっとも重要なことは、座って自分たちが聴いているものを鑑賞することだ」とも述べている。このことから、この段落の主題として適切なものは、③の「音楽は、技術と関係なく、第一に考えるべきことである」だと考えられる。

B問題
[52] ①
→パラグラフ(2)では、カーラジオ、ポータブルオーディオ機器、デジタルプレイヤーズといった具体例を用いて、音楽をさまざまな場所で聴くことが可能になったことが述べられている。よって、①の「音楽を聴く利便性の発展」が入る。
[53] ④
→パラグラフ(4)の第1文に「消費者は、驚くほど多様なオーディオ技術に直面する」とあるので、④の「販売されているオーディオ製品の多様な選択肢」が入る。
[54] ②
→パラグラフ(5)の第1文に「機器を購入した後でも、オーディオ技術の進歩は、消費者の関心を音楽そのものからそらし続けてしまうことが時としてある」と書かれているので、②の「音楽を聴く人々の注目についての懸念」が入る。
[55] ③
→A問題問5の解説にもある通り、このパラグラフは③の「音楽に完全に集中することの価値」が主題である。

なお、この英文は「オーヲタ」(オーディオヲタク)の怒りを買った模様(;´・ω・)
http://audiokun.doorblog.jp/archives/36503085.html

2013/10/05

Beyond structurism...

ある日、生徒さんから次のような質問を頂戴した。

「単語と熟語と文法がわかれば長文が読めるようになりますか?」

それに対してぼくはこう答えた。

「無 理 www」(;´Д`)

もちろん、なぜ無理なのか、その後にきちんと説明を付け加えたが、少なくとも大学入試レベルの英文は「単語と熟語と文法を覚えさえすればあとは自動的に訳せる」という代物ではない。それなのに、この生徒さんと同じような思い込みを抱いている受験生は少なくない(ついでに言えば、教師の中にもそうした思い込みを持っている者がおそらくはいるはずだ)。

たとえば、次の英文を読んで、"social issues"(特にsocial)をどう訳すのか考えてほしい。

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I'm sixteen. The other night, while I was busy thinking about important social issues, like what to do over the weekend and who to do it with, I happened to hear my parents talking in the kitchen about the future.
(2011年度東京大学前期日程第1問(B)より)
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とりあえず、social issuesをそのままにして、その前後を和訳してみた。

「私は16歳です。先日の晩、週末に何をするか、それを誰とするかといった大切なsocial issuesについて考えていた時、私はたまたま両親が台所で将来について話しているのを耳にしました。」

先日、ある授業でこの英文を生徒さんに訳してもらった時、その生徒さんはsocial issuesを「社会問題」と訳した。

だが、その訳では不適切である。なぜならば、私たちが「社会問題」という言葉を耳にしたときに思いつくのは、たとえば地球温暖化のような環境問題とか、景気低迷とか、いじめのような教育問題とか、広く社会全般にかかわりがあり、社会の中に暮らす多くの人々に影響を与える問題のことであるはずだ。

しかし、social issuesの直後にあるlike(~のような)という前置詞に注目すれば、「社会問題」という訳語が不適切だとわかるはずだ。likeは「具体例」や「たとえ話」を提示するときに使われる前置詞だ。ということは、この後にあるのがsocial issuesの具体的な内容であると考えられる。そこでlikeの後を見ると、"what to do over the weekend"(週末に何をするか)、"who to do it with"(それを誰とするか)と書かれているだけで、上に挙げたような「社会問題」とはかけ離れていることがわかる。

「社会問題」と訳したのは、〈social=社会的な〉という訳語を一対一対応で暗記し、内容を理解せずに脊髄反射的に訳した結果であると言わざるを得ない。

socialとは、〈soci-(仲間)+-al(~の)〉と分解できる。OED(Oxford English Dictionary)では、socialの定義としてまず"Capable of being associated or united to others. "(他者と付き合ったり結び付けられたりすることができる)と述べられている。これは1562年の文献に登場した用例とともに書かれているが、要するに「人付き合い(できる)」が根本的な意味なのだ(もちろん、その後、多様な意味が含まれることになるけれど)。

だとしたらこのsocial issuesは、「人付き合いの問題(社交上の問題)」だと考えればよいことになる。なにしろ、「週末に、誰と何をするのか」なのだから。もっとも、16歳の若者が「社交上の問題を考えていた」なんていうのもおかしな話だから、もっとくだけて「友だち付き合いのこと」ぐらいに訳すのが妥当であろう。

もちろん、英語のネイティブスピーカーがsocialという単語を見たときには「社会的?社交的?どっちだろう?」と迷うことはおそらくないはずだ。彼らにとってsocialはsocialに他ならなず、コアとなる「人付き合いの」という感覚が染みついているはずなのだから。それに、仮に迷ったとしてもすぐ後に具体的説明があるのだから、「ああ、こういう意味ね」とすぐにわかるはずだ。

「単語と熟語と文法がわかれば長文が読めるようになりますか?」という最初の問いに対してぼくが「無 理 www」と答えたのは、英文を読む際に大切なのは「内容理解」であり、単語や熟語や文法がわかっていても、中身がわからなければ正確に和訳することは不可能からである。それにそもそも、「単語がわかれば」などというのがおかしな話で、いま話したsocialのエピソードからもわかるように、ぼくらは単語をきちんと「わかる」ことすら実はできていないのかもしれない。

これまで授業で繰り返し言い続けてきたのは、「英文は、訳して理解するものではない。理解できる内容だから適切な訳語を選べるのだ」ということだ。だとすれば、英語をマスターするうえで大切なことは、英語でも日本語でも、ことばの「経験値」を高めることに他ならない。どのようなテーマの英文であっても、見た瞬間に内容がある程度「ああ、この話(テーマ)ね」と「わかる」ようでなければならない。そうでなければ、まるで真っ暗な迷路を手探りで進むようなことになりかねない。

それは当然、読む速さにも影響してくる。既にわかっている内容であれば読む速度は当然速くなるし、じぶんにとって未知の内容であれば、必然的に読む速さは遅くなるのだ。そして、ことばの「経験値」は人により異なるのであるから、まったく同じ訓練をしても、全員が一律に読む速さが速くなるとは限らない。それにもかかわらず、「速読できる魔法のようなほぅほうがあるかもしれない」などといつまでも青い鳥を追いかけているようでは、大学入試突破はおろか、今後の社会生活でもまともに生きていくことができるはずもない。「手っ取り早く稼げる方法」も「楽に痩せられる方法」もないのに、そうした謳い文句に騙される可能性が大いにありうるからだw

厳しい話かもしれないが、少なくともぼくは、生徒さんにこうした厳しい現実から逃げてほしくはないし、それに耐えうるだけの知力と精神力を養うことがきっとぼくの仕事なのだろうと思っている。そして、そのためには、ぼくじしんがもっともっと勉強しなければならないのだ。

さて、考えていたことを吐き出してすっきりしたので、仕事に戻るかw

2013/09/22

Speech Act Theory

「センテンスの機能分析」

~「私はキツネ」という言葉はどんな意味なのか?~

「言語行為論(speech act theory)」という学問分野があります(正確には言語学の中の「語用論」の一部)。

言語学の分野では、人が何らかの言葉を発するとき、それは「事実の描写」だと考えられてきました。たとえば、「今、お金がない」と言うとき、それはただ単に、いま自分には所持金が無いということを述べているにすぎません。

しかし、日常生活において「今、お金がない」という発言をするのはいったいどういう場面でしょうか。

たとえば、こんな状況ではないでしょうか。

A: 「映画を見に行かない?」
B: 「今、お金がないんだ」

この場合、Bの「今、お金がないんだ」という発言は、ただ単に「所持金が無い」ということを意味しているだけではありません。

この場面では、Aの「映画を見に行かない?」という〈提案〉に対して、〈拒否〉を示していることになります。

つまり、「今、お金がないんだ」という発言には、単に「所持金が無い」という事実の描写以上の内容(ここでは「提案への拒否」という行為)が含まれていることになります。

このように、ある言葉を発することによって、単なる事実の描写以上の「行為」が行われることを、「言語行為」と言います(正確には「発語内行為」:ジョン・L・オースティン『言語と行為』(大修館書店)を参照)。

たとえば、冒頭の「私はキツネ」という表現も、それだけでは何の意味なのかさっぱりわかりませんが、次のようなやり取りの中にある場合、どうでしょうか。

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A: 「ご注文は?」
B: 「私はキツネ。」
C: 「俺、月見。」
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そう、「うどん店で注文している」ということがわかるはずです。これはもちろん、「私はキツネである」という〈事実〉を述べているわけではありません(私=キツネではないので)。この発話によって、Bは「私はキツネうどんを〈注文する〉」という〈行為〉を行っているわけです。

さて、こんな理屈が受験英語にどう結び付くのか?

たとえば、2013年度センター試験追試験の第3問A問題(語義推測問題)では、まさにこの「言語行為」が問題となります。

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A 次の問いの英文を読み、[  ]内の語句の意味を文章から推測し、( 27 )に入れるのに最も適当なものを、下の①~④のうちから一つ選べ。

問1
Richard: Hi, Diane, I heard that you moved to a new apartment.
Diane: Yes, I did. I just couldn't stand living in the old one anymore.
Richard: What was wrong with it? It seemed very convenient.
Diane: Where do I begin? The neighbors upstairs were ridiculously loud. Then there were the mice and spiders everywhere. But [the last straw] for me was the maintenance man. He was so rude and not helpful at all. It took him almost a week to fix my kitchen sink and it still leaked!

 In this situation, [the last straw] means the final ( 27 ).
  ① chance to do something enjoyable
  ② reason for a person to give up
  ③ stage of a difficult project
  ④ warning that something will happen
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【和訳】
リチャード:やあ、ダイアン。君、新しいアパートに引っ越したって聞いたよ。
ダイアン:うん、そうなの。古いアパートに住むのがこれ以上耐えられなかったのよ。
リチャード:何が問題だったの?便利そうに見えたのに。
ダイアン:どこから始めようかな。上の階の住民がものすごくやかましかったの。それから、いたるところにネズミやクモがいたの。でも、私にとって[the last straw]は、管理人よ。彼はとても失礼だし、全くの役立たずだったの。キッチンのシンクを直してもらうのにほぼ一週間かかったし、それでもまだ漏れていたのよ!


【解説】
この問題のポイントは、[the last straw]の「意味」を知っているかどうかではなく、このやり取りでいかなる行為が行われているのかを分析することです。注目すべきは、Richardの2回目の発話にある"What was wrong with it?"(それのどこがおかしかったの?)です。

この文は、文字通りとらえれば「何が間違っていたのか/おかしかったのか」を尋ねているだけですが、これは、Dianeがアパートを引っ越したことへの「理由」を尋ねていると解釈することができるはずです。

そして、Dianeの"The neighbors upstairs were ridiculously loud."(上の階の住人が非常にやかましかった)と"Then there were the mice and spiders everywhere."(それから、至る所にネズミやクモがいた)という発話は、単にそれらの〈事実〉を述べているのではなく、それによって、「アパートを引っ越した理由を答える」という行為を行っていると考えられます。

そして、
理由その①:上の階の住人がうるさかった。
理由その②:至る所にネズミやクモがいた。
ときて、「"the last straw"は管理人だった」と述べているのですから、この"But the last straw for me was the maintenance man"という文は、「引っ越した理由その③を答える」という行為だと考えられます。

そこで選択肢を見ると、
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In this situation, [the last straw] means the final ( 27 ).
(この状況で、"the last straw"が意味しているのは、最終的な( 27 )だ。)
 ① chance to do something enjoyable
 (何か楽しいことをするチャンス)
 ② reason for a person to give up
 (人があきらめた理由)
 ③ stage of a difficult project
 (難しいプロジェクトの段階)
 ④ warning that something will happen
 (何かが起こるという警告)
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となっており、「理由」をあらわしているのは②だけなので、②が正解だとわかります。

近年、センター試験に限らず、大学入試の英文ではいわゆる「テクスト分析」の手法を使って英文を分析させる問題が増加しているように思います。つまり、ただ単に単語・熟語・文法(構文)の知識を問うのではなく、長文の中におけるセンテンスの「機能(役割)」を問う、というものです。

「対比・対立」「因果関係」「言い換え」といった英文の〈つながり〉を読む際に、連結表現(cohesive devicesまたはdiscourse markers)に注目することが重要だとよく言われますが、実際には、連結表現が無くてもそうした〈つながり〉が存在しています。連結表現がなくても〈つながり〉を読み解くために、上述したような「言語行為」を意識したり、段落におけるセンテンスの「機能/役割」を意識する必要があるのです。

2013/02/08

I wish I had had more time to talk together with you...

20130207_163948

昨日は岡山県高等学校教育研究会英語部会私学部門研究協議会での講演があった。

話した内容は、高校の教科書を活用してどのように入試対策の指導を行うか、ということが中心であったが、案の定、あちこち脱線し、緊張も相俟って、気がついたら終わっていた、という感じであった。
(;´Д`)

最も不安だったのは、じぶんの話す内容が高校の先生方に対して役に立つのであろうか、ということであった。もちろん、こちらとしてはそのつもりで話す内容を組み立ててはいるのだが、ぼくじしんにとってはごくごく「あたりまえ」のことにすぎず、ひょっとしたら聴き手の先生方にとっても、目新しいことなど何もないのではないか、そんな内容をドヤ顔でしゃべったりしたら失笑を買うだけではないか、という不安が強かったのだ。
((((;゚Д゚))))

ぼくは、英文科を出たわけでもないし、教職課程を取ったわけでもない。いわばブラックジャックの如く、「モグリ」の教師だw(もちろん、臨時の教員免許は学校を通じて申請してもらっている。)流派を持たぬ野武士、と言ってもいいかもしれない。引け目を感じているつもりは無いが、聴き手の中には当然ながら英語学がご専門の方もおられるはずで、そうした方々の前でお話しさせていただく、というのは非常に怖いことである。
(´;ω;`)

ただ、逆に、ぼくだからこそできることもあるはずだ(というより、恥ずかしくて誰も真似しないであろうことかもしれないがw)。だから、開き直って、定番の「ネタ」をあれこれ披露してみたwもっとも、ぼくの存在そのものが「ネタ」であるのだがw
( ゚皿゚)

とりあえずホッとしたのは、一応、笑いがとれたことw(冷笑・失笑かもしれないが…)

チョーク芸人としては、まず笑いであるwww
(ノ∀`)タハー

あと、「ヱヴァ作文」こと「英作文補完計画」が思いのほかウケたようで、我が意を得たり、といったところかw
(・∀・)ニヤニヤ

ひとつ、不満といえば、終わったあとの「懇親会」がなかったことか…。
(´Д⊂ヽ

せっかくの機会だったので、もっとゆっくりお話したかったのだが…。

2013/02/03

I got a little surprised to know that...

7日の講演に向けて…、というわけでもないのだが散髪へ。

こんなに短いスパンで散髪に行ったのはたぶん初めてだったので、床屋さんにとても驚かれたw

その後、ネットカフェで原稿。

おととい、かなりタイトなスケジュールの仕事が入ったので、その案も考えねばならないのだが、なかなか進まず、とりあえず入試問題の出典探し。

2013年度の関西学院大学2月1日実施の問題の長文の出典をネットで探したところ、3問中2問が判明。判明分のうち1問はEdwin Oldfather Reischauerの著作であった。

で、何気なくWikipediaで調べてみたら…

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%89%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%BBO%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AF%E3%83%BC

「1910年(明治43年)10月15日、キリスト教長老派教会の宣教師で、東京女子大学創立にも関わったオーガスト・カール・ライシャワーの次男として東京府東京市芝区白金台町(現在の東京都港区白金台)の明治学院内宣教師住宅で生まれる。」

とありびっくり。恥ずかしながらこれは初めて知った。ライシャワー事件のことも、ここで初めて知った。

「1964年(昭和39年)3月にアメリカ大使館門前で統合失調症患者にナイフで大腿を刺され重傷を負った。この時に輸血を受け「これで私の体の中に日本人の血が流れることになりました」と発言し多くの日本人から賞賛を浴びたが、この輸血が元で肝炎に罹る[5] 。その後、これがきっかけになり売血問題がクローズアップされ、その後日本において輸血用血液は献血により調達されることになる。この事件は「ライシャワー事件」と呼ばれ、精神衛生法改正や輸血用血液の売血廃止など、日本の医療制度に大きな影響を与えた。」

授業で「昔は売血という習慣があって…」と話していたのだが、それが献血制度に移行するターニングポイントとなる事件だったわけだ。

ライシャワーの著作は平易で読みやすい英文だから、昔から入試では良く出されていたが、今でもこうして出題されているということは、大学から受験生に「これを読みなさい」というメッセージが含まれているのであろう。

2013/01/31

How can I help them?

2月7日に創志学園高校で行われる「岡山県高等学校教育研究会英語部会私学部門研究協議会」の講演に必要な資料やレジュメを作成し、昨日、高校に持参した。ただ、話す内容についてはまだ若干の調整も必要で、あれこれ考えあぐねている。

これまで様々な人を対象に講演をしてきたが、高校の教員、それも英語の教員を対象に話すのは初めての経験となる。彼らは何を聞きたがるのであろうか。

ぼくにできるのは、予備校の講師が、高校で文科省の検定教科書を用いて授業をするときにどのような工夫をしているのか、ということにすぎない。それも、いま、じぶんが受け持っている(および、これまで受け持ってきた)クラスでの経験をもとに話すしかない。

予備校の講師が高校の教師に対し、授業について話をする場合、どうしても「予備校流の教え方」を押し付けたり、ひどい場合になると、高校の英語教育への批判となってしまう恐れがある。だが、それはぼくの本意ではない。

確かに、若いころは「高校の授業がいい加減だから、生徒さんは予備校や塾に来て『わかりやすい』と言うのだ」という想い(というか、思い上がり)もあった。だが、この十数年の間に状況は大きく変わり、予備校や塾の教育原理が公教育の現場に浸透するようになった。現に、ぼくじしんがこうして高校で教壇に立っているわけで、「高校の授業がいい加減だ」という批判は成り立たなくなってきた。

ただ、高校での英語教育が、そもそも構造的な問題を抱えていることも否定はできない。

そもそも、高校での英語教育は、建前としては大学受験を目標としたものではない。つまり、本来、大学受験英語は「サブカルチャー」であるはずであった。だが、本音としては、大学受験英語が「メインカルチャー」となっている(このあたり、ロースクールの在り方の問題とよく似ている)。言い換えれば、受験英語以外の英語教育とはいったい何であるのかがはっきりしない、ということだ。

まあ、そこまでややこしい話をするつもりは無いけれど、そうしたあれやこれやの複雑な想いを持ちつつ、どうすればじぶんの報告が少しでも役に立てるかを考えてみたいと思う。

2012/03/19

A strategy for TOEIC

この春から大学生になる皆さんへ。TOEICの勉強をする人がかなりいると思うので、いくつかお話を。

まず、TOEICの全体像を把握しよう。そのために最適なのが『TOEIC新公式問題集』シリーズ。Vol.1~Vol.4まで出ている。

『TOEICテスト新公式問題集』

TOEICは過去問題を原則として公開していないので(問題用紙を持ち帰ることもできない)、この『公式問題集』シリーズが唯一の「過去問題を使った問題集」となる。

ちなみに、これ以外の問題集は、執筆者がTOEICを受験して必死に問題を暗記し、それを元に傾向分析をおこなって作られたもの。TOEICでは試験中にメモを取ることもできないし、問題もすべて回収されるため、これは相当な労力と実力が必要とされる。

秀英予備校の関正生先生がその苦労話をブログに書いておられるので、参考まで。


閑話休題。


とにかく、最初にこの『TOEIC新公式問題集』で一度、模試を受けてみよう。本番と同様に時間をはかり、リスニング(45分)→リーディング(75分)の順に120分ぶっ通しで問題を解き、どれくらいの分量・難易度なのか、また、どんな形式なのかを知ること。そして、答え合わせをしてみよう(※ちなみにTOEICは素点ではなく偏差値法で計算されるため、仮に正解数が0でも0点にはならず、逆に全問正解しても満点(990点)にならない場合もある)。

最初は惨憺たる点数かもしれないし、分量の多さに圧倒されて時間が足りなくなるかもしれないが、それが今のじぶんの現状なのだから、それを、きちんと受け止めて、苦手な分野の対策を進めていこう。

個々の分野については機会を改めていずれ…。

2012/01/14

2012年度センター試験:英語【筆記】解答・解説

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※誤植を訂正しました(2012年1月15日)。

ご意見・ご感想、お気づきの点などございましたらコメント欄にお書きください。

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▼第1問
A問題:【発音】全体的に標準的で、やや易しい問題。
問1 ④
→④のみ[u:]。あとは[ju:]。
問2 ④
→④のみ[i:]。あとは[e]。
問3 ③
→③のみ黙字(発音しない)。あとは[f]。
問4 ④
→④のみ[s]。あとは[k]。


B問題:【アクセント】全体的に標準的な問題。
問1 ①
→見出し語は第1音節にアクセント。
問2 ④
→見出し語は第2音節にアクセント。①と③は第1音節、②は第3音節にそれぞれアクセント。
問3 ④
→見出し語は第2音節にアクセント。①は第1音節(又は第3音節・第4音節)、②と③は第3音節にそれぞれアクセント。


▼第2問
A問題:【文法・語法・語彙空所補充問題】語彙の知識を問う問題が多く、また、問9のようにやや変則的なかたちの文も出されているため、2011年と比べると若干難しい。
問1 ③
→「~を取り入れる」。
訳:一部の企業は、社内公用語として英語を使うという新しい方針を取り入れてきた。
問2 ①
→「~に応じて/~に従って」を表す独立分詞構文。
訳:誰が電話をしてきたかに応じて、携帯電話を違うやり方で鳴らす方法を教えてくれませんか。
問3 ①
→時を表す副詞節中なので、未来のことを現在時制単純形で表現する。
訳:ベルさんは交通渋滞で足止めを食らっている。重要な会議は彼女が到着するときまでには終わってしまうであろう。
問4 ②
→〈have ~ on=~のスイッチをつける〉。
訳:私たちは、電子レンジとトースターとヒーターをすべて同時につけたら、ブレーカーが落ちた。
問5 ④
→「垂直の」
訳:ブラウンさんは崖の上から覗き込み、じぶんが垂直な急斜面の淵に立っていることが分かった。
問6 ①
→〈on the condition that S + V~=SがV~という条件で〉
訳:先生からの推薦状があるという条件で、この留学プログラムに申し込めます。
問7 ②
→twins(双子)なのでeitherかneitherにする。また、haven't metと否定文なのでneitherは不可。よってeitherが正解。
訳:「ダイキの妹(姉)は双子だと聞いたよ。彼女たちにあったことある?」「いや、二人のうちどちらにもまだ会ったことがない。」
問8 ①
→〈let + O + 原形~=Oに~させる〉
訳:君の個人的な感情が、その重要な決断を下す邪魔になってはいけない。
問9 ①
→withの後にあった名詞が関係代名詞目的格となって前に出ている。ところが、hadの主語も抜けているため、The one [ 16 ] had chat withとなる。よって、[ 16 ]にはhadの主語となるIを入れる。
訳:「どっちの女の子が詩織?」「ちょっと前に私がおしゃべりしていた方。」
問10 ④
→〈carry out~=~を実行する/遂行する〉
訳:その旅行代理店に入ったあと、彼は自分の業務をより効率的に行うために、英語の能力を磨こうと一生懸命勉強した。


B問題:【会話文空所補充問題】標準的~やや易しめ。
問1 ③
→「1時間待てますか?」「いえ、実はいまシャワーを浴びる必要があります。」
問2 ②
→二人とも彼女に道順を説明していなかったのだから、「彼女は道に迷ってあちこちさまよっているかもしれない」となる。
問3 ②
→パーティーの出欠の返事について「いま返事が必要?」「土曜日の夜まで待てるよ」となる。


C問題:【語句整序作文】すべての問題が5択に戻った。また、解答の空所の位置が2番目と5番目に変更。問題のレベルはやや易しめ。
問1 ③-[21:②]-④-①-[22:⑤]
→[And] I'm finding it easy to [use].
問2 ④-[23:⑤]-②-①-[24:③]
→[The entertainer was happily] singing with her arms raised [up in the air.]
問3 ②-[25:⑤]-①-④-[26:③]
→[Because he came down with the flu,] he was forced to stay at home [for a week.]


▼第3問
A問題:【語義推測】今回は2問とも、語ではなく句のかたちで出題された(ただし、問1=[27]は実質的にはobstinateという単語の意味を尋ねる問題であった)。[27]は易しめだが、[28]で誤って②を選んで受験生もかなりいたのではないだろうか。
問1 ④
→an obstinate personは「頑固な人」。such ~ that...のthat以下の内容から解ける。
問2 ①
→right as rainは「すっかり健康になって」。直前のセンテンスの「彼女はもうダンスの授業を再び受け始めたって聞いたよ」という内容から解ける。


B問題:【意見要約】「テレビが子どもに与える影響」について。例年、冒頭にあった司会者の発言がなくなった。問題は全体的に易しめ。
[29] ④
→Kenjiの意見は「テレビの見過ぎが幼い子どもに有害である→言語の発達を遅らせる」というもの。
[30] ④
→Takakoの意見はKenjiへの反論であり「親が視聴時間と内容をチェックしていれば子供にテレビを見させても構わない」というもの。
[31] ③
→Hiroshiの意見は「子どもはテレビによって、(現実生活の中では学ぶ機会が必ずしもないような)善悪を学べる」というもの。


C問題:【空所補充】「アーモンドとピーナッツ」についての説明文。形式はこれまで通り。選択肢にも紛らわしいものはなく、素直に解ける平易な問題。

[32] ④
→空所[32]の直前にあるIndeedは、(1)「実際(前の内容の具体的説明)」、(2)「実は(前の内容とは逆のこと)」、(3)「確かに(譲歩)」の3種類の意味がある。解き方としては、まず、[32]の1つ前のセンテンスを読み、「アーモンドとピーナッツが似た種類の食べ物であると思うでしょう」という内容を把握したうえで、[32]の1つ後のセンテンスを読み、「たとえば、それらは両者とも(both)…」という内容から、空所[32]には「共通点」を表す内容が入る、と考えて選択肢を探す。

[33] ③
→空所[33]のあるセンテンス(「第二に、アーモンドとピーナッツは[33]」)は、第3パラグラフの1文目であることから、この段落のトピックセンテンスだと判断し、[33]の次のセンテンスを読む。「アーモンドは中東生まれだ」とあることから、「アーモンドがどこを起源としているのか」が述べられているのかがわかるが、「ピーナッツ」については書かれていない。そこで、ピーナッツの記述を探すと、第4センテンスに「しかしながら、ピーナッツは最初に南米で栽培され」と書かれているので、「アーモンドとピーナッツの発祥の地が違う」という内容が[33]に入ると考えて選択肢を選ぶ。

[34] ①
→空所[34]のあるセンテンスは「結論として、私たちがミックスナッツとして知っている製品は、実は[34]」となっており、この文章全体の結論だとわかる。ついでにその後のセンテンスを読むと、「アーモンドとピーナッツは、非常に似通っているにもかかわらず、大きく異なる植物だ」と書かれているので、この二つが「違うものだ」と述べている選択肢を選ぶ。


▼第4問
A問題:【グラフ・図表問題】テーマは「木材を乾燥させる方法について」で、今年は木材(ストローブマツ)のイラストと、屋内用の木材の水分含有量が季節によりどう変化するかを示したグラフの、2つのfigureが使われた。昨年の問題よりやや難しい。
問1 ③
→「冬と夏とでは、キャビネットの扉に使われる木材の木目の幅の違いはどれくらいか。」
→第3パラグラフ第3文には「冬は元の幅から2mm縮み、夏はもとの幅から3mm広がった」と書かれているので、冬から夏にかけて、合計で5mmの変化があったことになる。

問2 ④
→「グラフの中のどの線が色を塗った木材を示しているか。」
→第4パラグラフ第5文後半に「一方、乾燥炉で乾燥させた同じ家の木材の塗装されたものの水分含有量は8%のライン当たりで変化するだけである」とある。これは、Bのことを示している。さらに、第6文には「13%の水分含有量にまで自然乾燥させ、それから塗装された木材は、徐々に乾燥し続け、最終的には乾燥炉で乾燥させて塗装された木材とほぼ同じ水分のパーセンテージに達する」とあり、これはCを示している。

問3 ②
①「乾燥炉で乾かした木材は、後で空気中の湿度によって大きさを変化させることはない。」
→第3パラグラフ第1文に「乾燥させた後も、周りの空気の湿度の変化のせいで、大きさにわずかな変化がある」と書かれているので×。
②「炉で乾燥させた木材も自然乾燥させた木材もともに周囲の空気によって影響される。」
→第3パラグラフ第1文に「乾燥させた後も、周りの空気の湿度の変化のせいで、大きさにわずかな変化がある」と書かれているので○。
③「塗装された木材の水分量は変化しない。」
→第4パラグラフ第3文に「しかしながら、どんな塗装でも湿気の流れを完全にさえぎることはできない」と書かれているので×。
④「木材はそれを塗装することによって『乾燥される』ことができる。」
→第4パラグラフ第2文に塗装の目的が書かれているが、これは乾燥のためではなく「水分量の大きな変化を防ぐため」であるので×。


B問題:【広告問題】コンサートに関する広告。標準的な問題。
問1 ②
→「Seven Funky Rangersは2つのヒット曲で有名である」。
→本文2行目から3行目に書かれている"Don't Cry No More"と"Too Busy Living Life To The Full"がこれに該当する。

問2 ②
→価格表のすぐ下に「当日券の場合、上記価格に20ドル上乗せ」とあるので、②が正解。

問3 ③
①価格表の下の3つ目の注に「16歳未満はステージ前部に立ち入り禁止」とあるので×。
②価格表の下の5つ目の注に「一度に購入できるのは最大5枚」とあるので×。
③価格表の下の2つ目の注に「10歳から18歳は証明書があれば50%オフ(前売りに限る)」とあるので、正解。
④価格表の下の6つ目の注に「10%オフ」の文字はあるが、これは65歳以上の高齢者が前売り券を購入した場合なので×。


▼第5問:【イラスト説明問題】バンクーバーの大学に留学した学生が語った体験。前年度に比べてやや文章が長くなったが、前年度までは1人が1つのパラグラフだったのに対して、今年は複数のパラグラフに分かれたため、読みやすくなったともいえる。
問1 ①
→「KojiとYukaが楽しんだものは…」
→Kojiの第2パラグラフ第1文と、Yukaの第3パラグラフ第1文にあるとおり、二人ともまちの散策を楽しんだ。

問2 ②
→「Kojiは何について文句を言ったのか?」
→Kojiの第4パラグラフにあるとおり、「ホストファミリーが忙しすぎて、やり取りする十分な時間がなかった」と不満を述べている。

問3 ④
→「Yukaの批判は何か?」
→Yukaの第1パラグラフ第4文~第5文にあるとおり、「カナダのことをもっと学びたかった」。

問4 ④
①「Kojiは学校の施設についていい印象を持っている。」
→Kojiの第3パラグラフ後半には「コンピュータ室がいつも混雑していた」と不満を述べているので×。
②「Kojiは自分の英語はもっと上達すべき(したはず)だったのに、と思っている。」
→Kojiの第1パラグラフ第3文に「ぼくの英語は大いに上達した」と書かれているが、「もっと上達したはず」とはどこにも書かれていないので×。
③「Yukaは宿題の分量に否定的な印象を持っている。」
→宿題についてはYukaの第4パラグラフ第3文にあるが、宿題の「分量」に関する言及はない。
④「Yukaはホストファミリーの両親に対して肯定的な感情を持っている。」
→Yukaの第4パラグラフ第1文~第5文の内容を要約したものと言える。

問5 ②
→イラストは
①コンサート+船
→Yukaの第4パラグラフ第4文にはコンサートに行った記述があるが、船に乗ったのはKojiの第2パラグラフ第3文の内容なので×。
②バーベキュー+宿題
→Kojiの第4パラグラフ第5文で「Yukaのホストファミリーのところでバーベキューに行ったとき、Yukaがうらやましく感じた」とあることから、Yukaはバーベキューに参加していたと考える。また、Yukaの第4パラグラフ第3文で、ホストファミリーの父親が宿題を手伝ってくれたと書かれている。
③まちの散策+一人で食事
→まちの散策についてはYukaの第3パラグラフ第1文に書かれているが、一人で食事をしたのはKojiの第4パラグラフ第4文の内容なので×
④コンサート+一人で食事
→Yukaの第4パラグラフ第4文にはコンサートに行った記述があるが、一人で食事をしたのはKojiの第4パラグラフ第4文の内容なので×。


▼第6問:【長文読解内容一致問題】procrastination(ぐずぐずすること)という人間の性質についての説明文。昨年のrodents(げっ歯類)に引き続き、難度の高いキーワード(大半の受験生は知らない単語であり、かつ、センター試験に関して言えば、あらかじめ知っておく必要のない単語)を使い、本文からそのキーワードの内容を類推させるという形式の英文となった。設問は、昨年度は第6問までだったが、今年は第6問をB問題として独立させ、解答箇所を4つの空所にしたため、やや難度が上がったと思われる。ただし、形式は変わっていても、段落の要旨を問うという点ではこれまでの問題とあまり大差はない。設問は、問1がかなり紛らわしく、おそらく②を選んだ受験生が多かったのではないだろうか。


A問題
問1 ③
①「人々は不快な仕事を忘れない」
→段落(2)の第2文には「不快な仕事を先延ばしにする」と書かれているが、「忘れない」という内容は書かれていない。
②「自転車が大好きな人は速くタイヤを修理するようになる。」
→段落(2)の第6文では、「自転車が好きな人はパンクしたタイヤの修理を先延ばしにしないかもしれない」と書かれているが、「速く修理する」とは書かれていないので×。
③「人々は様々な仕事を楽しいと思う(人々が楽しいと思う仕事は様々だ)」
→段落(2)の第4文に「大切なのは、ある仕事が楽しいかどうかは、その人次第なのだということを覚えておくことだ」とある。つまり、同じ仕事でも楽しいと思う人もいれば不愉快だと思う人もおり、どんな仕事を楽しいと思うかは人により異なるということになる。よって、これが正解。
④「人々はメールを書くために仕事を延期する」
→メールの話は段落(2)の第4文目に書かれているが、これは「楽しい仕事だから先延ばしにしない」ことの具体例であり、「メールを書くために仕事を延期する」とは書かれていない。

問2 ②
①「能力に自信のない人は、仕事を早く始める」
→段落(3)の第2文には「成功の期待が低い人々は特定の仕事を始めるのを延期する傾向が高い」とあるので×。
②「自分の能力に適度な自信を持つ人々は、あまりぐずぐずしない」
→段落(3)の第3文には、「じぶんには美味くできると思っている人々は、きつい仕事を避けるよりも引き受ける傾向が高い」とあり、さらに4文目には「過信しすぎるとぐずぐずすることになる」とあるので、「適度な(reasonable)」自信がある人はぐずぐずしない、と言う意味だと解釈できる。
③「ある仕事をする人々の自信は、ぐずぐずすることと関係がない」
→段落(3)の第1文には「じぶんの能力に対して持っている自身の量も、ぐずぐずすることを関係がある」と書かれているので×。
④「カウンセラーの中には、じぶんたちのクライアントの自信を過剰に見積もる人がいる」
→段落(3)の4文目には「過信が、ぐずぐずすることにつながりかねない」とあるが、これは、カウンセラーがクライアント(カウンセリングを受けに来た人)の自信を過剰に見積もっているという話ではない。

問3 ①
①「年を取った人の方がより多くの自制心を示す傾向にある」
→段落(4)の第6文には「年を取るにつれて、仕事を最後の瞬間まで遅らせる傾向が低くなる」とあり仕事を遅らせなくなるということは自制心があるということなので、これが正解。
②「人は大抵、努力せずに自制心を行使する」
→段落(4)の第4文には「自制心、すなわち誘惑に耐え、ある計画にこだわる能力とは、私たちの多くが苦労して取り組んでいるものである」とあるので×。
③「自制心とは、招待を熱心に受け入れることだ」
→段落(4)の第3文では「プレゼンテーションの仕事に取り掛かる計画を立てていた夜にカラオケへの招待を受け入れるのは、一つの例かもしれない」とあり、これは第2文の「自制心が少ない人が仕事からたやすくて逃げてしまう」ことの具体例として使われているので、×。
④「若者は、進んで誘惑に耐える」
→段落(4)の第6文には、「年を取るにつれて、仕事を最後の瞬間まで遅らせる傾向が低くなる」=「年を取るにつれて自制心が強くなる」とあるため、×。

問4 ①
「多くの人々が、年を取ったときに備えて貯金をし始めるのが遅いのは[ 49 ]だからである、と段落(5)では主張している。」
①「老齢は時間的にあまりにも遠くに見える」
→段落(5)の第4文(報酬があまりに遠く離れているときには努力をすることの利益が見えにくい)~第5文(こういうわけで多くの人々は若いころ、老後に備えて貯金をしないのだ)に一致。
②「老齢までの時間の長さはさまざまである」
→段落(5)では「老齢までの時間の長さがさまざまである」とは述べておらず、第4文にあるように「遠く離れている」ので、×。
③「心配すべきことが他にある」
→段落(5)にはこのような記述はない。
④「ほとんど利益がないであろうから」
→段落(5)にはこのような記述はない。

問5 ④
「筆者の主な主張は…」
①「多くの人々はぐずぐずすることの4つの説明について同意する」
→段落(1)の最終文には「研究者はぐずぐずすることの背後にあるすべての理由に同意することはないが」とあるので×。
②「ぐずぐずする人々は、もはや怠けているとはみなされない」
→確かに、段落(1)の4文目に「ぐずぐずする人々は怠けていると従来みなされてきたが、研究によってこれが正しくないということが分かっている」とある。しかし、これは筆者の「主な主張」とは言えない。というのは、「怠けている」という内容が主題であるならば、その内容が繰り返し登場するはずであるが、この記述はここだけに限られており、また、正解の選択肢④の説明にもあるように、段落(1)の第5文の内容が段落(6)の最終文でも再度登場していることから、④の内容が筆者の主な主張であると言える。よって、②は×。
③「ぐずぐずすることが、私たちの社会では問題になってきた」
→「私たちの社会の問題になってきた」とは述べられていないので×。
④「私たちはその源を理解することで、ぐずぐずすることに対処できる」
→段落(1)の第5文には「ぐずぐずすることの根っこについて学ぶことによって、なぜ大半の人々がある程度そうしてしまうのかを私たちが理解する手助けになるし、また、私たち自身のぐずぐずすることを減らす手助けにもなる」と書かれている。また、段落(6)の最終文のbut以下にも「その問題の根っこを理解することによってしか自分にとって適切な方法を選ぶことはできない」と繰り返し書かれているので、これが筆者の主張だと言える。


B問題 
[51] ②
[52] ①
[53] ③
[54] ④

段落(1)の内容を読み、[51]が②(procrastinationという現象)だと決まる。次に、段落(2)は「仕事を楽しいと思うか不愉快と思うか」がテーマであることから、①の「仕事の魅力」が[52]に入る。

段落(5)は「努力の報酬が見えるまでの時間の長さ」が問題だったので、③の「将来の利益を実現するタイミング」が[53]に入る。よって、[54]には④の「ぐずぐずすることへの対処法」が入る。

2010/10/02

英語力補完計画・更新のお知らせ(10/02)

マダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン

およそ1カ月ぶりになりましたが、英語力補完計画の記事を更新しました。

キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*・゜゚・* !!!!!

英文読解力補完計画[004]
http://eigohokan.blog112.fc2.com/blog-entry-52.html

今回は、RVT(Repetitive Variation of a Theme)とCohesive Devicesに注目して英文を読む、ということについて解説しています。

是非ご一読ください!
⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーーーン