2013/10/14

『漫画で攻略!小論文作法』 [01]


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▼漫画制作ソフト「コミPo!」を使用して作成した『漫画で攻略!小論文作法』を、漫画発表サイト"COMEE"で公開しました。今後、不定期に更新します。

2013/10/05

小論文対策講演のお知らせ(10/19 愛知学院大学オープンキャンパス)

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(写真は愛知学院大学ホームページより)

▼10月19日(土)・愛知学院大学オープンキャンパスにて小論文対策講演を行います!(予約不要・入場無料)
 ① 12:30-13:20
 ② 15:00-15:50
(※①・②は同一の内容)

▼他にも英語・現代文・古文・化学の入試対策講演と、9:30からは「今でしょ!」の林修先生の特別講演もあります。是非ご来場ください!

▼詳しくはこちらから。
http://navi.agu.ac.jp/event/opencampus.html

2006/09/21

講演のお知らせ

来る9月23日(土)に、岡山市南方にあるベネッセコーポレーション本社にて開催される、下記のフォーラムにて講演をすることになりました。

フォーラム
医療福祉・看護・介護の道をめざそうとしている貴方へ
『進路、進学について考える』

 日時:9月23日(土) 12:30~15:30
 会場:ベネッセコーポレーション本社
  岡山駅前(東口)から三野行き又は妙善寺行きバス
  (4番乗り場)にて約10分、南方交番前下車すぐ )

 詳しい内容は、

 http://www.bellgakuen.ac.jp/bellsen/forum/index.html

 を御覧下さい(※事前にお申し込みが必要です)。

私は、15:00~15:30に、「医療・福祉系入試の傾向と対策」と題し、なんと、〈国語現代文〉と〈小論文〉についてお話しします。

「…あれ?山添は英語講師じゃなかったの?」と思われた方もいらっしゃると思いますが、実は、一番最初になりたかったのは現代文と小論文の講師なのです(笑)。

というわけで、お時間がございましたら是非お越し下さい。

2004/12/13

小論文作法

【1】小論文とは何か

 小論文は、「小」とありますが、「論文」です。では、「論文」とはなんでしょうか。ひとくちに「論文」といっても、さまざまな形式がありますが、ここではごく大まかに、次のように定義しておきます。

 論文=客観的事実にもとづいて、論理的に自分の意見を述べた文章。
 この定義には、3つのポイントがあります。

 ①「客観的事実」
 ②「論理的に」
 ③「自分の意見」
⇒この3つがそろわなければ論文として成立しない。

 そして、小論文でもっとも大切なものは、「説得力」なのです。

 よく、「小論文には決まった解答はない」といわれます。たしかに、記号選択式の問題とは異なり、唯一絶対の解答があるわけではありません。しかし、「良い小論文」と「悪い小論文」という厳然たる区別は存在します。その境界線にあたるのが「説得力」なのです。

【2】説得力のある文章を書くために必要なこと
 では、「説得力」のある文章を書くためには、何が必要なのでしょうか?おそらく、ほとんどの人は、「説得力のある文章を書くためには、そうした文章が書ける発想やセンスが必要だ」と思うかもしれません。しかし、それ以前に必要なのが、実は、「知識」なのです。

 たしかに、発想は大切です。しかし、そもそも、知識が全く無い状態では、発想することなど不可能です。たとえば、「消しゴムつき鉛筆」という道具がありますが、これは、「消しゴム」と「鉛筆」という二つの道具があって初めて生まれた発想です。また、テレビで、落語家がその場で観客から三つの「お題」を与えられ、即興で噺をつくるという場面を見たことがある人もいると思いますが、これとて、落語だけでなく、生活一般にまつわるさまざまな知識が無ければ噺をつくりだすことなどできません。

 ですから、「小論文は暗記科目ではないから知識がなくても書ける」とか「小論文でもっとも大切なのは『発想』だ」と考えて、「知識」を軽視している人には、説得力のある小論文など書くことができないのです。

 いま、「知識」といいましたが、もしも自分がお笑い芸人だとしたら、これを「ネタ」と言い換えてもいいでしょう。持ちネタのない芸人は、客を笑わせることなどできません。そして、もちネタが豊富であればあるほど、どのような客でも対応することができるはずです。

 小論文の入試では、学部特性を反映したものが多く出題される(たとえば、法学部であれば法律や政治に関連した内容が出題されるなど)傾向にあるとはいえ、どのようなテーマが出題されるのかをあらかじめ予測することはできません。だとすれば、どのようなテーマが出題されても説得力のある小論文が書けるように、できる限り多くのもちネタを準備しておく必要があります。

【3】どのような知識が必要なのか
 では、なぜ、そして、どのような「知識」が必要なのか。それは、先ほどの定義で述べた①の「客観的事実」とかかわりがあります。

 たとえば、環境問題について出題された場合、「環境破壊は悪いことだ。地球環境をもっと大切にしなければならない」という「意見」は誰にでも書くことができます。しかし、それだけでは全く説得力がありません。なぜならば、「客観的事実」に裏づけされていないからです。

 ですから、自分の「意見」に説得力をもたせるためにも、それを支える「根拠」となる「客観的事実」を知識として習得していなければならないのです。ところがここで、「客観的」ということが問題となります。

 「客観的」ということばには、「まわりから見て」という意味もありますが、ここでは、「誰が見ても正しいと判断できること」と定義しておきます。ただし、小論文における「客観的事実」とは、「読み手(=大学の教員)がその正しさを判断できる事実」ということになります

 具体的に言えば、「隣の家のポチが仔犬を産んだとき、私は、命の大切さを知った」という記述における「隣の家のポチが仔犬を産んだ」という事実は、たとえそれが正しい内容であっても、読み手である大学の教員にはその正しさを判断することはできません。いちいち受験生の隣の家を調べて電話をかけて、「おたくのポチが仔犬を産んだのは本当ですか」などと尋ねることはありませんから。ですから、神話3にあるように、自分の体験にもとづいて小論文を書くことは原則としてできません(※設問に「自らの体験にもとづいて」という指示がある場合は除く)。

 そうなると、読み手である大学の教員にとって正しさが判断できるような客観的事実を知識として身につけておかねばなりません。そうした類の客観的事実には、大きくわけて以下の3つのものがあります。

 ①社会的出来事…例:1995年1月17日に阪神大震災が起こった。
 →新聞・テレビなどのメディアで報じられたこと。
 ②本・論文に書かれていること…例:哲学者ルネ・デカルトは、「われ思う、ゆえに我あり」と言った。
 →本を見れば、この発言が正しいかどうかがわかる。
 ③発言の出所がはっきりしている言説…例:大阪の医師、○○△△は講演会で「臓器移植は科学的に問題が生じる」と発言した。
 →①・②に比べると客観性にやや欠けるが、その言説の正しさを確認することはできる。

 ここで注意しなければならないのは、「本であればなんでも良いのか」ということです。たとえば、「私はドラえもんののび太とジャイアンの友情から多くのことを学んだ」などと書いても、大学の教員には通じない可能性があります(※これは何も、「ドラえもん」が悪いとか、漫画がくだらないということではありません。大学の教員は、自分の専門分野に関しては、並外れた知識をもっていますが、逆に、高校生が「常識」と思っているようなことを知らないことが往々にしてあるということです。実際、私の知っている大学教員にも、ドラえもんは知っているけれど、ジャイアンやスネ夫は知らない、という人がいました)。ですから、受験生側の常識に大学の教員が合わせる、ということを考えずに、受験生が彼らの常識の土俵に上がって勝負する、という姿勢をもつことが必要です。

 よく、「小論文の勉強には本や新聞をたくさん読め」と言われますが、これは、文章を数多く読めば自然に小論文が書けるようになる、ということではなく、大学の教員を説得できるような「客観的事実」をみつけるということなのです

 なお、新聞の社説やコラムを読め、という指導がなされることがありますが、社説やコラムはその筆者(および新聞社)の「意見」に過ぎませんから、そうした文章を読む際は、それが唯一絶対に正しいとは考えずに、あくまでも意見の一つである、ということに配慮しながら、批判的(=分析的)に読む必要があります。

 客観的事実を効果的に用いた例として、私が以前添削したある生徒の答案のことについてお話ししたいと思います。

 そのときの出題テーマは「障害者の自己決定権について」というもので、ある文章を読んで、このテーマについて自らの見解を述べる形式でした。

 大半の生徒は「障害者の自己決定権は必要である」という意見を書いただけで、あとは課題文をただなぞったような答案ばかりでしたが、その中で目を引いたのが、「障害者プロレス・『ドッグレッグス』」に言及した答案でした。

 「障害者プロレスは、障害者が自らの意志で体を痛めつけ、見世物になる決定を行っている。これこそがまさに障害者の自己決定権ではないか」という内容の答案で、残念ながら最後まで書ききれてはいませんでしたが、この具体例が出てきただけで他の答案とは比較にならない素晴らしいものになっていました。

 彼はプロレスの大ファンで、雑誌などでたまたまドッグレッグスのことを知っていたためにそのことを小論文の答案に入れたのですが、似たりよったりの答案の中で彼独自のこの具体例だけが光っていました。

 先ほど、論文の定義の中で「自分の意見を述べる」と書きましたが、「意見」のレベルでは、どの受験生も大差はつきません。どんなに「発想の転換」を図ろうとしても、「誰も思いつかなかったような意見」など思いつくことはまず不可能です。

 だからこそ、勝負は、根拠となる「客観的事実」をどれだけ仕入れているか、つまり、「持ちネタ」にかかってくるのです。私が先ほどから「説得力のある答案を書くためには知識が必要だ」と述べているのは、このためなのです。どんなテーマが出題されても、そのテーマについてなにか一つ、説得力のある客観的事実を「ネタ」として持ってさえいれば、それだけで優れた答案に近づけます。勝負は発想ではありません。「事実をもって語らしめる」ことこそが、小論文には必要なのです。

 ですから、日頃からさまざまなジャンルの本を読み、新聞を読み、ニュースを見るなどして、貪欲に「ネタ」を仕入れてください。

 そして、「ネタ」の仕入れ先として便利なのが、現代文や小論文の課題文です。ただし、この場合は、筆者と出典がはっきりしているものに限ります。

▼大学受験英語・TOEIC・小論文対策は…SES