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2012/12/28

What does he mean?

昨日のTwitterでのつぶやき(新幹線の座席の件)について、Facebookやmixiでさまざまなご意見を頂戴した。

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http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1744021.html

1 名前: ジャガー(埼玉県):2012/12/27(木) 19:50:12.06 ID:FoNaYuvAP
朝日新聞 投書

(中略)

暮れの新幹線。相当の混雑なので指定車両に移ってみた。ここも満席だったが、ふと見ると、座席に小さなバスケットが置いてあり中に小犬。隣に若い女性が座っていた。早速「ここ空いてますか」と尋ねてみた。すると、その女性は、「指定席券を買ってあります」と答えた。私は虚を突かれた思いがした。

改めて車内を見渡すと、多くの立っている大人の中、母親の隣で3歳ぐらいの男の子が座っている座席もある。あれも指定切符を買ってあるのだろう。

仕方なくいっぱいの自由席に戻ると、ここにも学童前と思われる子が親の隣に座っていた。懲りもせずにまた「ここ空いてますか」と尋ねると、母親は仕方なさそうに子どもをひざの上に乗せ、席を空けた。

私はその座席で居心地の悪さを感じながら、この新幹線の中での三景をどう考えたらいいのか自問した。

http://digital.asahi.com/20121227/pages/shasetsu.html
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「自由席では切符を持たない子どもは膝の上に乗せるのが当然だから、むしろ母親に責任がある」というご意見もあった。

じつは、これについてはぼくじしんもこの記事を読んだ時にまず思ったことではあるが、やはり問題はこの投稿者の「物の言い方」ではないだろうか、と思うのだ。

すくなくともぼくがこの母親の立場であれば、我が子が座っているところに「ここ、空いてますか?」と尋ねられたら、まるで子どもを荷物扱いされたように受け取り、決して快く「どうぞ」と譲る気にはなれないだろう。「自由席では切符を持たない子どもは膝の上に乗せる、それがルールだ。なのにお前はそれを守っていない。だからその座席をじぶんに寄越せ」と上から物を言われたように受け止めてしまうのではないだろうか。もちろん、母親も、混雑した車内では、はじめから子どもを膝の上に乗せる配慮をするべきではあったのかもしれないが(当然、これだけの短い記事では状況は判断できないが)。

つまり、投稿者が(たとえそれが正当な内容だとしても)じぶんの傲慢な物の言い方に気が付いていないことが、この投稿の最大の問題点(この投稿がこれほどまで反感を買った原因)ではないか、と思うのだ。

また、論点が曖昧であることにも問題がある。もしこれが、「新幹線の自由席では、切符を持たない子どもは膝の上に載せておかねばならないのに、そうしたルールを守れぬ母親がいた」ということが論点で、「混雑した新幹線の車内ではそのルールを徹底すべきだ」ということを言いたいのであれば、これほどまで「炎上」することはなかったと思うのだ。それなのに、「私はその座席で居心地の悪さを感じながら、この新幹線の中での三景をどう考えたらいいのか自問した」という曖昧な結論に終始し、結局何が言いたかったのかが不明瞭なままである。

そして、この投稿者自身も当初、「指定券を持たないのに指定席に座ろうとしていた」というルール違反未遂を犯している(それを告白しているところがこの投稿者の正直なところであるのかもしれないが)。この時点で、それ以降の内容が何を言っても無効になると気づいていないことにも問題はある。そもそも、ルールを守ろうとしなかった人間がルールを守れ、と言っても説得力はないのだ。

さらに、掲載した新聞(この場合は朝日新聞)やマスコミ全般に対する不信感・風当たりの強さも、この投稿への反感を助長している。そもそもこのような曖昧で傲慢な内容の投稿を載せたことじたいに問題があり、公器としての新聞に掲載するような内容かどうかはなはだ疑問であるのにこれを掲載したということは、掲載した編集者の見識が疑わしいということになる。ゆえに、朝日新聞やマスコミ全般への信頼性をさらに損ねる結果にもなっているのだ。

もちろん、新聞は大衆に迎合するような内容や大衆が褒め称える内容だけを書くべきだ、などとは思わない。あるいは、これほど様々な人が関心を持ったという点では「一石を投じた」と言えるかもしれない。そして、この投稿者の立場や心情もよくわかるし、実名で投書している以上、批判者が匿名で騒ぎ立てても、単に暴力的な集団心理によるリンチだとしかみなされない。

ぼくじしんも直情的なタイプだから人様のことはあまり言えないが、おそらくはこの投稿者も、不快な感情をそのまま文章にぶつけてしまったのではないだろうか。座りたかった気持ちはよくわかるが、幼子を連れて新幹線で遠くに移動することの大変さに想いを馳せる余裕と、じぶんが書いた内容がこれほどまでの反感を買うであろう想像を膨らませる暇もないままに。

文字だけの情報は、非常に冷たい印象を与えることが往々にしてある。入試英文でよく出題される"meta-message"に関連した英文でも、伝えられる情報のうち、大半が言語外のメッセージ(meta-message)によるものである、と書かれている。だから、文字だけで何かを伝えようというのは、非常に怖いことでもある。

そう言えば http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1744021.html のコメント、全部読んだわけではないのだが、投稿者と朝日新聞への批判が大半を占め、「JRは『混雑時には切符をお持ちでないお子様は膝の上におのせ下さい』というアナウンスを徹底すべきだ」というコメントは見かけなかった気がする。

そもそも、そのルールを徹底していないことじたいが大きな問題ではないのか、と思うのだが。

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