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2012/01/11

I regret to say that your future will be full of despair...

一昨日は成人の日だった。

全国各地で成人式が行われ、かつ、毎年恒例の…と言っては語弊があるが、「荒れた成人式」についても報道された。今年は、北海道釧路市と、沖縄県那覇市の報道を目にした。

Wikipedia( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%90%E4%BA%BA%E5%BC%8F )によると、主なものとしては以下のような「荒れた成人式」があったようだ。

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1999年 - 宮城県仙台市で行われた成人式で、エジプト考古学者の吉村作治の講演の際、新成人のマナーのあまりの低劣さを実感してこう激怒したという。「これは新生児の祝いだ!!新成人ではない!!二度と成人式で講演しない!!」。
2000年 - 静岡県静岡市の小嶋善吉市長が式翌日の記者会見でやはりマナーの問題を指摘してこう発言したという。「成人としての名に恥じる成人式に税金を投入して続けるより、いっそ式そのものを打ち切りにするべきではないか」。だが、後述する通り呉服販売業界からは「業界の衰退にかかわる」などと抗議が相次ぎ、結局大幅縮小という形で継続となっている。
2001年
香川県高松市の成人式で新成人男性5人が増田昌三市長(当時)に向かってクラッカーを打つ事件や、高知県高知市の成人式で新成人の一部が橋本大二郎高知県知事(当時)に「帰れ、帰れ」コールをして橋本知事が「静かにしろ!出て行け!」と一喝したが、さらに新成人が「おまえが出て行け」と言い返す様子が全国で報道された。
沖縄県那覇市では新成人者の一部が例年市街地でどんちゃん騒ぎをする問題があった。このため2002年を最後に市主催の成人式を取り止め、校区ごとに分散開催する形をとっている。
2003年 - 兵庫県姫路市の成人式で、式典終了後に会場周辺の駐車場で、新成人の複数の集団が喧嘩となり、止めに入った兵庫県警姫路署の警察官2名にも暴力を加える事件が発生した。いずれの新成人も酒の臭いがしていたという。
2004年 - 静岡県伊東市の成人式で、新成人6人が式典を妨害する事件が起きた。
2006年 - 岩手県盛岡市の成人式で、新成人数人が暴れ、岩手県議会議員(当時)のザ・グレート・サスケと揉み合いになるなどした。
2010年
愛知県半田市の成人式で一部の傍若無人を振舞う新成人が羽織はかまの姿で日本と韓国の国旗を持ち出し、奇声を上げたり、銅像の上に乗ったり、クラッカーや打ち上げ花火、ジェット風船などを使用した。
福井県福井市では、新成人の一部が市職員や警備の警察官を殴るなどして逮捕される事件があった。
長崎県佐世保市では、新成人の一部の集団が、同市の朝長則男市長が講演していた壇上に上り、市長を扇子で叩こうとしたり、「誰もお前の話など聞いていない」などと野次を飛ばすなどした。関わった新成人はその後公務執行妨害容疑で逮捕された。
秋田県秋田市では、新成人の一部が、市長の祝辞が終わった直後に職員の制止を振り切ってステージ上に上がり、奇声をあげながら走りまわるなどして式の進行を妨害した。市長は警察に被害届を提出、騒動を起こした新成人たちは市長に謝罪に訪れたが被害届が取り下げられることはなく、26日に逮捕された。「目立ちたかった」と動機を語っている。
2011年
山口県下関市では、式典後のパーティーに出席していた新成人の一人が、日本刀の模造刀(殺傷能力は無し)を違法に所持していたとして、銃刀法違反容疑で逮捕された。
広島県呉市では、同市中央地区で行われていた式典に於いて、新成人代表のスピーチ中に、新成人の一部の集団がクラッカーを鳴らしたり、駐車場付近で飲酒していた新成人グループが、会場への入場を巡って同市職員と揉みあいになったりした。
愛知県豊田市では、豊田産業文化センターで実施されていた式典に於いて、新成人らで構成される実行委員会が、式典出席者らに対し、アダルトグッズやわいせつ内容のDVDなどを配布していたことが発覚する。また、これらのグッズの購入に際し、同市からの補助金が使われていたことも判明している。
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「荒れた成人式」があったまちをあらためて振り返ると、1つの市を除き、ある共通点が見えてくる。まず、以下のデータを見ていただきたい。

宮城県仙台市:1,052,039人(*1)
静岡県静岡市:714,322人(*1)
高知県高知市:339,877人(*1)
沖縄県那覇市:320,267人(*2)
兵庫県姫路市:536,446人(*1)
静岡県伊東市:70,972人(*1)
岩手県盛岡市:298,293人(*3)
愛知県半田市:119,842人(*4)
福井県福井市:269,118人(*1)
長崎県佐世保市:259,731人(*1)
秋田県秋田市:323,325人(*1)
山口県下関市:283,168人(*2)
広島県呉市:241,101人(*2)
愛知県豊田市:423,335人(*1)
北海道釧路市:183,622人(*2)

*1. 2011年12月1日現在
*2. 2011年11月末現在
*3. 2012年1月4日現在
*4. 2011年1月1日現在

この15の市のうち、宮城県仙台市を除けば人口100万人を超える都市はなく、9都市が24万~42万人の間に集中している。つまり、「荒れた成人式」が起こっているのは、中小規模の都市、それも人口30万人前後の都市が多い、ということだ。

例外的に人口100万人を越える宮城県仙台市の事件は1999年。これ以前にも同様に成人式でのトラブルはあったのかもしれない(成人式でのトラブルと言うよりも、成人式では話を聞かず、外に出て飲んで騒いで乱痴気騒ぎをする、というほうが多かったのかもしれない)が、ひとつ、考えられることとして、1999年にたまたま仙台で吉村作治氏を怒らせたことがマスコミで大々的に報じられた結果、それが地方都市に波及し、「成人式で騒ぐのがイケてる」と勘違いした新成人(の一部)が酒の勢いを借りてこうした騒ぎを引き起こしているのかもしれない。

乱暴な言い方かもしれないが、こうした騒ぎを引き起こすのは、
(1) 目立ちたがりで(有名人や市長にかみつけば目立てるという思惑が見え隠れする)
(2) 思慮の浅い(思想的背景があるわけでもなく、自分の行動に対する帰結を計算できない)
(3) 地方都市の「お山の大将」的存在(あるいは、「お山の大将」に命じられてやらされたパシリ)なのかもしれない。単純に「地元のヤンキー」と表現することもできるが。

人口100万人を越える大都市では、いくら目立とうとしても、あまりにも周りの人数が多すぎて目立ちようがなく、また、俗な言い方をすれば、そんな目立ち方をするのは「ダサい」という思惑も働くのであろう(だから、1999年の仙台での事件はきわめて例外的・偶発的なものだったと思われる)。以前、『SMA×SMA』という番組でSMAPの中居さんが扮する「マーボー」というキャラクターが登場したが、あのキャラクターはまさに「都会から見た、ダサダサのヤンキー像」のステレオタイプを描いたものだったが、大都会ではそうした「都会的な視点」があることにうすうす感づいているから、地方都市でこうした事件が起こるのかもしれない。

さて、新成人の皆さん、遅ればせながらおめでとう!

日本の未来は決して明るいものではなく、ぼくがふだん授業で話しているように、君たちの未来には「希望」はなく、「絶望」しか見えないかもしれない。

だが、それぞれの世代は、実のところ、じぶんたちの生き残りだけを考えて、じぶんの世代にとって都合の良い制度を作っているのであって、非常に申し訳ない言い方だが、ぼくの世代も、じぶんの世代の生き残りでいっぱいいっぱいなのだ。

たとえば、年金制度も、それを作ったときには優れた制度であったかもしれないが、それはあくまでも、その時代から未来を予測して「ま、たぶん、大丈夫なんじゃないの?」といった程度の甘い見通しに基づいて作られているのだ。原発にしても、それを作った世代は、じぶんたちの子孫がこんな風に苦しむことなんてさらさら考えてなどいなかったはずだ。なにしろ、それを作って、とりあえずじぶんたちの世代だけがいい思いをしていれば、じぶんたちが死んだあとでメルトダウンが起ころうが放射能汚染が起ころうが関係ないのだから。

だから、こんな絶望社会を生み出した上の世代(もちろん、ここにはぼくの世代も含まれている)をあてにしてはいけない。「上の世代が食べさせてくれるだろう」なんて甘い見通しを持ってはいけない。上の世代の連中は、とりあえず、じぶん(たちの世代)がどう生き残るかしか頭の中にはないわけで、「下の世代も養ってやろう」なんて気概はさらさらないのだ。

だからこそ、ぼくは、君たちに「希望」なんて語ることはできない。君たちは、君たちの力で、君たちのための「希望」を築いていかねばならないのだ。

本当に、申し訳ないけれど、ぼくには、君たちがじぶんの手で「希望」をつかむための、そのほんのささやかな「種」を渡すことぐらいしかできないのだ。

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