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2011/12/05

I've been longing for you!!

絵画でも、彫刻でもいい。

幼いころに美しい作品と出会い、その作品が心にずっと残っていて、30年ぶりにその作品と対面した時の感動を想像してほしい。

今朝は11時に宿を出て、「リニア・鉄道館」へ。名古屋に通っているうちに一度は行っておきたいと思ったが、今日、ようやく実現した。


そして、ぼくが何よりも楽しみにしていたのが、「オロネ10」との対面だった。


オロネ10とは、昭和30年代に、国鉄が開発した軽量客車10系シリーズの1つである。

その中でもこのオロネ10は二等寝台(現在のA寝台にあたる)として、特急(晩年は急行)を中心とするさまざまな長距離列車に使われた客車で、ぼくは残念ながら乗ったことはないが、憧れていた車両の一つだった。

小学5年生か6年生のころ、今でいう「撮り鉄」だったぼくは、友だちと一緒に、上野駅に早朝に到着する夜行列車の写真を撮りに行った。今から30年近く前のことだ。

当時はまだ10系客車を中心とした編成だった。

たまたま目の前に到着したのは、青森発上野行きの急行「津軽」だった。この当時の編成は、寝台車は10系客車、座席は12系客車だったと記憶している。

濃い葡萄色の車体を朝日が照らす。美しく輝くオハネフ12(B寝台)客車と、その中で乗客のぬくもりが残っている寝台を片づける作業員たち。

その姿があまりにも美しく、いっぺんで10系客車のとりこになってしまったのだ。


しかし、次々に新しい車両が開発されて旧型客車が淘汰され、また、東北新幹線・上越新幹線の開通によって長距離急行がどんどん廃止される中で、10系客車も次々に姿を消していった。

結局、ぼくは一度も10系に乗ることがないまま、いつしかこの美しい車両は全廃されてしまった。


たまたま、佐久間レールパーク(現在は閉園)にオロネ10が1両だけ残されていると知ったが、そこに行く時間もなく、佐久間レールパークの車両をこの「リニア・鉄道館」に移すと聞き、ここでオロネ10に出会えるのではないか、と一縷の望みを託していた。


そして、今日、30年ぶりにようやく、10系客車の生き残りである、このオロネ10-27に出会えた。


館内に入ると、まずはC62-17と955形式新幹線試験電車、超電導リニアMLX01-1がお出迎え。


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そして、1階の大ホールには…

新幹線と在来線の車両がずらりと勢ぞろい。実に壮観な風景。
o(・∀・o)(o・∀・)oイイ!o(・∀・o)(o・∀・)oイイ!

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もう、これだけでドキドキw

ぼくの関心は新幹線よりむしろ在来線の旧型車両にあったので、とりあえず先にそちらを見て回る。

EF58、クハ381、キハ181、クハ111、クモハ12…乗ったことのある車両に興奮し、ED11やED18のように写真でしか見たことがない車両で舞い上がり、まるで初恋の人と30年ぶりに対面するかのような心境で(実際にはそんな経験はないがw)、オロネ10を探す。


マダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン

マダカナァ・・・(・ω・` )っ/凵⌒☆チン

☆チン ☆チン\_/\\( ・∀・)<  まだー?


そして…


キキキキ━━━━━(((((゚∀゚)))))━━━━━タタタタタ!!


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「オロネ10 27」


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         。・ ゜。                   。゜。
       。・    ゜。               。゜   ・。
     。・        ゜。            。゜      ・。

   。・            ゜。        。゜         ・。

 。・                ゜。     。゜             ・。
 ・。                                     。・
∴                  ・(ノД`)・                 ∴
逢いたかったよーーーーーー!!!!

Ca3h0187


しかし、残念ながら展示されている位置が悪く、中を見たり、車両の全体像を見ることができない。

どうせなら、スハ43の代わりにEF58-157の後につなげてくれればよかったのに…。
ヽ(`(`(`(`ヽ(`Д´)ノ ウワ・ウワ・ウワ・ウワ・ウワアァァァン!!

でもまあ、こうして本当に本物の10系客車を目にすることができたのだから…。

鉄道に興味のない人からすれば、どうということはないかもしれない。だが、鉄道の車両も日本の鉄道技術史の貴重な史料であると同時に、美術的な価値を持つ一種の工芸品だとぼくは思う。

ぼくがあの急行「津軽」で見た時の色とは異なり、デビュー当時の焦げ茶色に塗られてはいるけれど、まぎれもないあの美しい10系のフォルムだ。


もう、いてもたってもいられず、何枚も携帯で写真を撮ったw


この車両は、「プルマン式」といって、ヨーロッパの寝台車をモデルに作られている。

通路の左右にクロスシートがあり、それを夜になると寝台に変身させる。

2段ベッドで、上段からは外が見えないため、丸い小窓がついている。

実は、この小窓には思い出がある。


オロネ10のスタイルをモデルに作られたと思しき、オロネ20(20系寝台車・「ブルートレイン」の名の由来となった、日本初の固定式編成の寝台車両)には、これと同じスタイルの小窓があった。


幼いころ、四国にあった母の田舎に帰省するときに、寝台特急「瀬戸」号でこのオロネ20に乗ったことがあるのだ。

確か、母と一緒の寝台に寝ていたので、幼稚園の頃だったはずだ。いつもはB寝台なのだが、おそらく予約が取れずにA寝台にしたのだと思う。

夜中に目が覚め、この小窓をそっと開けて外を見ると、貨物の操車場が広がっていた。そんな風景を今でも覚えている。

だから、同じスタイルのオロネ10を見ると、その時の思い出がよみがえってくるのだ。

(ちなみに、ぼくが中学生の頃、鉄道模型のNゲージで20系の車両はKATO社から出ていたのだが、なぜかこのオロネ20は製品化されていなかった。鉄道模型雑誌を見ると、グリーンマックス社製のオロネ10を改造してオロネ20を作る方法が載っていたので、おそらく車体はほとんど同じ仕様だったのではないだろうか。)


そして、こうした鉄道博物館自体にも、子どもの頃の思い出がある。

まだ秋葉原に交通博物館があったころの話だ。


交通博物館には、父や母、祖母にねだって、何度も連れて行ってもらったことがある。

小学校高学年になると、友だち同士で、高校の頃は学校をサボって(苦笑)、交通博物館を訪れた。

リニア・鉄道館に展示されている車両の独特の匂いが、ふとその頃の記憶も呼び覚ました。


そして、小さな子どもを連れた家族連れの姿を見て、じぶんにもあんな頃があったなあ、と少し感傷的にもなった。


結局、4時間以上、リニア・鉄道館に滞在し、じっくりと見て回ることができた。

博物館の規模自体は予想より小さかったが、それでもこうして思い出の車両と出会い、ノスタルジーに浸ることができた。

とても、有意義な休日だったと思う。

さあ、日常に戻ろうか。

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