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2011/11/11

If he's Irish, I'm the Pope.

『ジーニアス大英和辞典』でみつけた例文。

「もし彼がアイルランド人ならば、私は法王だということになってしまう。」

これは、「彼がアイルランド人であることは絶対ありえない」という意味だ。何しろ、自分が法王になることなんてありえないのだから、それと同じくらいありえない、ということだといえる。

先ほど、野田首相がTPP交渉に参加する表明の記者会見を行った。
野田佳彦首相は11日、首相官邸で記者会見を開き、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉に参加する方針を表明した。12日から参加するアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の場で「TPP交渉参加に向けて関係国との協議に入ることにした」と述べた。

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アジア太平洋地域の成長力を取り入れる」 TPP交渉参加を正式表明する野田首相(11日)
 首相は、交渉参加を決断した背景について「貿易国として今日までの繁栄を築きあげてきた現在の豊かさを次世代に引き継ぎ、活力ある社会を発展させていくには、アジア太平洋地域の成長力を取り入れていかなければならない」と強調した。各国との協議を始めるにあたっては「各国が我が国に求めることについて情報収集しながら、あくまで国益の視点に立ってTPPへの結論を得ていきたい」と語った。
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819481E3E3E2E6838DE3E3E3E3E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2
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さて、今日の国会、参議院予算委員会TPP集中審議で行われた、佐藤ゆかり議員とのこのやりとり

これをみると、野田首相がいかに頓珍漢でろくでもない首相なのかがよくわかる。

佐藤ゆかり議員からの質問に満足に答えられない。一国の重大な進路を握るTPP参加という大問題を目前にして、その責任者たる首相がこの体たらく。

"BKD"(売国奴)どころか、端的に言えば、「無知・無能」なのである。

じぶんの理解の範疇を大幅に超えた事象に、ただ流されるまま対処しようとしている。

いや、この首相には端から期待などしていないのだが、ここまでひどいとは思わなかった。

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(15分40秒から)
佐藤ゆかり議員「これは条約ですから、国内法が曲げられるんですよ。そのことをですね、野田総理、いかがお考えですか。総理、お伺いします。」
野田首相「あのー、まさにこれ、通商の交渉だけではなくて、あの、社会的な影響がいろいろ出る分野があるということを、よく理解をしながら、踏まえながら対応していきたいというふうに思います。」
佐藤ゆかり議員「国内法が条約によって曲げられるという認識について、TPPの絡みでどう思いますか。」
野田首相「基本的にはわが国の、守ってきた法律で対応できるように交渉していきたいというふうに思います。」
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ここで速記が止まり、音声が止まる。

速記と音声どころか、日本中で息が止まったんじゃないかと思うほどの御馬鹿答弁。

これほど何にもわかっていない人間が、日本を代表して交渉に参加するなどというのは、素っ裸で猛獣がうろうろいるジャングルの中を歩かせるようなものだ。

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(17分31秒)
野田首相「国内法よりも条約のが上位にあって、それに対応しなければいけないというその現実の中でどう対応するかということを考えるということでございます。」
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一同、苦笑。

また音声が消える。

「これですね、投資協定、えー、あ、裁判カーズ(?)の問題を、国際仲裁の判断にゆだねる、そういう場合ですね、仲裁人が入ってきて、仲裁人によって決めていくと言うことなんで、というプロセスがあるということで、よん。」

また音声が消える。

意味不明の答弁。

もう、笑うしかない。

この後も、野田首相による爆笑発言のオンパレード。

以下、この答弁で判明したこと。

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866:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/11(金) 16:54:49.77 ID:5RXZoAdRO

酷い話だ

28 日出づる処の名無し sage 2011/11/11(金) 16:36:00.08 ID:Cj1p0Rp5
>>9
twitterでも野田総理の答弁として流れて来てました。
①TPPが国内法に優越することを知らなかった
②10年間で関税全廃することを知らず、保護できる関税があると思ってた
③今からでは交渉参加は半年後。条件闘争出来ないことを知らなかった
④ISD条項を知らなかった
⑤TPPよりASEAN+6が国益であることを隠してた

ついでに、TPP加入でGDPが10年間で2.7兆円増という試算は
「農水業関連の現在の関税や規制を守ったまま」という条件での試算だったことが判明。
全関税を10年内に撤廃するTPPの本質を知らない試算だったらしいと言う話
http://underworld2ch.blog29.fc2.com/blog-entry-1188.html?utm_medium=twitter&utm_source=twitterfeed
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※ISD(S)条項については以下を参照のこと。
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投資家対国家の紛争解決 (Investor State Dispute Settlement、ISDS) 条項とは、条項により定められた投資家に対し、国際法上の自らの権利として外国政府を相手方とする紛争解決の手続を開始する権利を与えるために、国際取引に関する条約に置かれる条項である。ISD条項と略される場合もある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%95%E8%B3%87%E5%AE%B6%E5%AF%BE%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E3%81%AE%E7%B4%9B%E4%BA%89%E8%A7%A3%E6%B1%BA
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(21分32秒)
佐藤ゆかり議員「総理、これはごく当たり前の質問でしてね、憲法に書かれていることですから、私はお伺いしたまでで、ちょっと、すぐにお答えいただかなかったということは、非常に、これはある意味驚愕して、まあ、ここで決めるって事はですねえ、こういうこともわからないでお決めになるっていうことは、あまりに国民軽視ではないだろうかな、非常に大きな問題を感じたわけです。」
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「驚愕」という言葉すら生ぬるい。

この後も佐藤ゆかり議員はISD条項の問題を中心に理路整然とTPPへの参加がいかに危険な問題なのかについて主張を述べるが、それに対する首相も閣僚も答弁はしどろもどろ。

今日は2011年11月11日。

震災から8ヶ月。


被災地では寒さが日に日に厳しくなっているが、仮設住宅の寒さ対策もまだままならない状況だという。

何もかも国のせいにするつもりは無いが、トップがこれだけ見事な無知・無能であれば、何かを期待する方が間違っているのだとも思わざるを得ない。


A fool remains a fool until he dies.

There is no cure for a fool.


If he's "Prime Minister", I'm the Pope.

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