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2009/01/21

〆鯵とかまとオバマ大統領

昨日は授業のあと、魚が食べたくなったので、一人で行きつけの「魚とよ丸」に行った。

まずは、酢で〆た〆鯵を食す。美味し。
〆鯵とかまとオバマ大統領

次に、ここの定番、まぐろのカマの塩焼きを食す。身がたっぷり詰まっていて、表面はパリッと香ばしく、中はまるで肉のようにジューシーで、絶品としか言いようが無い。
〆鯵とかまとオバマ大統領

その後、宿に戻り、原稿と格闘していたら、いつの間にか朝6時をまわっていた。

テレビをつけると、オバマ大統領の就任式の模様が報じられていた。

印象に残ったのが次の部分だ。

This is the meaning of our liberty and our creed―why men and women and children of every race and every faith can join in celebration across this magnificent mall, and why a man whose father less than sixty years ago might not have been served at a local restaurant can now stand before you to take a most sacred oath.
(英文はhttp://www.time.com/time/politics/article/0,8599,1872715,00.htmlから引用)

【拙訳】これが私たちの自由と信条の意味なのです。なぜ全ての人種、全ての信条の男性、女性、そして子どもたちが、この立派なモール中で祝典に加わることが出来るのか。そして、なぜ、60年足らず前には地元のレストランで食事を出してもらうことができなかったかもしれない父親を持つ男が、今、皆さんの前に立って、極めて神聖なる宣誓を行うことができるのか。

この「60年足らず前には地元のレストランで食事を出してもらうことができなかったかもしれない父親を持つ男が、今、皆さんの前に立って、極めて神聖なる宣誓を行うことができる」という表現に強く惹かれた。おそらく、自分と自分の父親のことなのであろう。

「自由と平等の国」と呼ばれてきたアメリカが、実は人種によっては「不自由と不平等の国」であったこと、しかし、黒人である自分がこうして大統領になることができ、ここから真の「自由と平等の国づくり」が始まるのだ、という決意が現れているようだった。

僕は、アメリカという国が嫌いだ。

僕の祖父は、戦争が終わる2ヶ月前に神戸で空襲にあい、防空壕に自分の部下たちを押し込んで、自分が防空壕の蓋となり、近くに落ちた爆弾によって殺された。中にいた部下は皆無事だったそうだ。そんな立派な人間を殺した国(無論、戦争である以上、日本にも責めを負うべき点はある)。

広島と長崎に原爆を投下し、沖縄をはじめ、日本を焼き尽くしたにも関わらず、一度たりとて謝罪をしていない国。

歴史が浅い分、武力で他国を侵略し、暴力によって大国にのし上がってきた、ならず者の国。

そして、その国家樹立と繁栄の陰で、先住民族を虐待し、黒人を奴隷として酷使し、異教徒を排除してきた国。

「自由と平等の国」が欺瞞であることは、この国の歴史を紐解けばすぐにわかるはずだ。そして、そのことを多くの日本人が感じているからこそ、今回、オバマ大統領の就任に当たってこれほどまでメディアで大騒ぎをしているのであろう。もっとも、前政権の無知なテキサス人があまりに酷すぎたため、相対的にオバマ大統領が立派に見えてしまうのかもしれないが。

少なくとも、今回、オバマ大統領が選ばれた、ということで、アメリカという国もまだ捨てたものではないのかもしれない、という一筋の―現段階では、ごくわずかではあるが―光が見えた気がする。だが、前政権の残した負の遺産があまりにも大きすぎて、そう簡単にことは運ばないかもしれない。

逆に、うがった見方かもしれないが、「構造改革」という耳に心地よいお題目を唱えてその実は「弱者切り捨て国家」を完成させた小泉政権と同様に、"Change"というお題目を唱えて人を惹きつけておき、実は極めて保守的な国家を築こうとしているのかもしれない(演説の内容などからすると、オバマ大統領が実は非常に保守的な信条を持っていることが伺える)。

黒人初の大統領、ということでついつい人種的な側面にばかり目が向いているが、問題は政策と実行力である。わずかながらも感じ取れた希望の光を絶やすことなく、世界一の大国の代表者として、アメリカ自身だけでなく、世界のためにも尽力していただきたい。

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