…ふと、浪人していた頃のことを思い出した。
僕が浪人していた頃は受験者数が最多に近い状態で、通っていた某大手予備校では、人気講師の授業は満員締切が続出し、400名近く入る教室がびっしり埋まるなんて状態も珍しくなかった。
おまけに座席は自由だったから、最前列を取るには、早朝、開門前から並ばねばならなかった。
2月初旬のある日。
その日は日本史の直前講習があったが、超人気講師だったので、念には念を入れて山手線の始発(爆)で予備校に向かった。
予備校に着いたのは朝5時(笑)。おまけにその日は前夜から降り始めた大雪で、かなり積もっていた。
「よっしゃー!一番乗り!!」と思ったら、何と既に一人、校門の前に並んでいた…。
( ̄□ ̄;)
どう考えても電車で僕より早く着くことは不可能なので、多分、家が近所なのか、タクシーでも使ったのだろう。
しんしんと降り積もる雪の中、7時の開門までひたすら待つ。
しかし、このままでは凍えてしまう。
どうしよう…。
そうだ!!体を動かせばいいんだ!!
とは言っても、一人では雪合戦は無理だし、前に並んでいる彼に「雪合戦しませんか」とも言えない(笑)。
そこで…
雪だるまを作り始めた(笑)。
かなり積もっていたので、直径80センチほどの大きな雪玉が出来た(爆)。
胴体と頭の2つを作り終えた頃、友人たちが並びにやって来た。
さすがに一人では頭の雪玉を持ち上げることは出来なかったので、友人たちに頼んで一緒に持ち上げてもらい、一応は完成した。
だが、真っ白な雪だるまはやはり寂しい。
そこで…
予備校のパンフレットに載っていた、好きな講師の顔写真を、B4版の紙いっぱいに拡大コピーして貼り付けた(笑)。
さらに、使い捨てカメラを買ってきて、みんなで記念写真(笑)。おまけに、その先生を呼んできて、さらに記念写真(爆)。
後から聞いたところによると、どうやら、その雪だるまの映像が、予備校の衛星放送で映し出されて、全国に流れたらしい。
実におおらかな時代だった。
世間では「受験戦争」なんて呼んでいて、「予備校は偏差値偏重教育を煽る」と叩かれていたようだが、少なくとも僕らは受験「戦争」なんて無縁で、こうして予備校を精一杯楽しみつつ、孤独と闘っていたんだ。
受験は、最終的には自分自身との闘いだし、ここで苦しんだことが必ず人生で大きな糧となる。そのことを僕自身が身を持って学んだから、だから、今、こうして予備校や塾というフィールドに居続けているのだろう。
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